2016年2月3~4日 三輪山・高野山・伊勢

今回の行程(HOLUX ezTour for Loggerにて作図。)
高野山では毎年、節分の日に「星供(ほしく)」が行われ、その年の当年星(とうねんじょう)、それぞれの本命星(ほんみょうじょう)、元辰星(がんじんじょう)始め、七曜、二十八宿、十二宮などの星を供養し、その年の無病息災を祈る。私も例年通り、師僧の寺である高野山大圓院にてこの星供に出仕するために高野山に向かった。
高野山へは奈良周りで向かい、途中いつもの大神神社と、葛城賀茂氏の氏神である高鴨神社に立ち寄る。高鴨神社にはこれまでも何度もお参りし、御祈祷も受けたことがある。宮司さんも奥様も気さくな方で、何度か親しくお話をさせて頂いている。
翌2月4日は高野山より橋本、吉野を経て伊勢街道・和歌山街道を東進し、勢和多気ICより伊勢自動車道に乗り、伊勢へ至り、外宮・内宮に参拝した。
三輪山・大神神社
7:00頃京都出発。
9:00過ぎ、三輪山着。まず大神神社にお参り。
(写真をクリックすると大きなサイズで表示します。)
節分の日のお参りはおそらく初。節分祭の準備がしてある。
続いていつもの如く狭井神社にお参りしてお水を頂き、若宮社へ。

若宮社、観音さんにご挨拶。やはりこれは「観音堂」だなと思う。(若宮社の社殿は元は大神神社の神宮寺「大御輪寺(だいごりんじ、おおみわてら)」の本堂。)「本堂」前に着いた途端、陽が差す。観音さん、歓迎して下さっている。やはりいつもここに来ると感じる十一面観音さん、三輪山の「神」の様態の一つなのではないか。また、どこかで白山の十一面さんと繋がっている気がする。
桜井から大和八木方面に向かう新しい道沿いにある奈良県農協の「まほろばキッチン」、面白い。いろいろな農産物、加工品の大規模な直売所。店内を眺めているうちに11時近くなり、いつものように丸亀製麺橿原店にて昼食。
高鴨神社
つづいて高鴨神社お参り。

小春日和の日差しが暖かい。

高野山
途中、橋本のオークワ(地元のスーパーマーケット)にて、大圓院の寺生(寺に住み込みで働きながら高校・大学に通う学生。)へのお土産のミスドを購入。
橋本から高野山へは九度山から国道370号線・同480号線を行くのが道も広く一般的だが、今回は、得度前にたまたま誘われて初めて車で高野山へ登った時にカーナビに示されるままに登った、国道371号線の細道を行ってみることにする。途中、お大師さんの「衣掛け岩」を見つけてお参り、祈願。「行法に専念できる場を得られますように。」
13:30過ぎ、高野山大圓院着。一休みの後、高野山大学の図書館に出かけ、不動明王に関する資料をコピー。不動法私次第作成の為。
17:30 夕食。
19:00 星供。「先祖、先住さんが助けてくれる」というヴィジョン。一時下宿している若いチベット僧2名も参列。風呂でもちょっと話をする。ダライ・ラマに命ぜられて留学しているとのこと。
22:00 就寝。
翌2月4日、5:30起床、6:20より本堂で朝の勤行。
大圓院近くの数珠屋さん、中本名玉堂にて御祈祷に関する次第・高野暦入手。暦は品切れだったが、ご主人の奥さんとおぼしき方から手元の物を譲って頂く。有り難い。高野暦は、修法の日を選ぶ時などに宿曜を見るのに必要なのである。
奥の院参拝。参道にて、顔見知りの境内の管理職員の方と出会う。顔を合わせていきなり、「朱に交わっても、赤くならなくて良い。自分は自分。」と言う。いきなり本質的なことを言うなぁと思う。しばし立ち話。
奥の院御廟直前の御廟橋(みみょうのはし)を渡った途端、陽が差す。
続いて、壇上伽藍参拝。
これにて、高野山でのミッション終了。伊勢神宮に向かう。
伊勢神宮
帰路は素直に花坂・九度山経由で橋本に下り、五条・吉野を経て伊勢街道・和歌山街道を進み、勢和多気ICより伊勢自動車道に乗って伊勢に至る。
15:00過ぎ、外宮着、参拝。外宮の正宮、やはりお米が満タンの米蔵のように感じられて仕方がない。
続いて内宮へ。

五十鈴川の「ガート」。夕方が迫ってきている。
正宮、やはり空が開いている。「ascending」という感じ。上昇。

参拝を終えて宇治橋より、沈む夕陽を望む。
高野山での星供を終えて、これで「新年」という感じがする。伊勢への初詣も終え、いよいよ新しい年が始まる。