水巡りの記

2018年3月27日 若狭・貴船神社お参り

今回のお参り地点
(HOLUX ezTour for Loggerにて作図。)

福井県・若狭の天徳寺・瓜割の滝に私にとっての「命の水」を頂きに行く。 また今回のお参りは、瓜割りの水を頂くのみならず、水と大地の力を頂きたいという目的があり、 若狭から水が南下する道筋上にある京都・貴船神社の近く、くらま温泉で日帰り温泉に入ろうと思う。

若狭へは昨年9月以来のお参り。

6:40頃京都出発。川端通を北上、八瀬のコンビニで軽い朝食をとり、鯖街道を若狭へ向かう。

宝篋山天徳寺 瓜割の滝

8:15天徳寺着。早めの時間ということもあって人影がほとんどない。

(写真をクリックすると大きなサイズで表示します。)

朝日が射す参道を進む。

初春の境内は様々な小さな野の花がたくさん咲いている。


杉苔の絨毯にも朝日が射す。


滝の正面にて、理趣経、般若心経を上げる。
境内には全く人がおらず、来る気配もない。


滝の下で、ゆっくり清浄な空気を味わう。全心身に水を浴び、洗い清めるヴィジョン。





滝の下にも可憐な花が咲いている。




結局、最後まで人が全く来なかった。何度もお参りに来ているが、こんなことは珍しい。

帰路も道端の花を愛でながら戻る。


名残を惜しみ参道を振り返る。

鵜の瀬

9:40頃、鵜の瀬着。


こちらも人影はない。


まず、白石神社にお参りする。


春の穏やかな日差し。


境内の椿が鮮やか。


梅の花も咲いている。


続いて鵜の瀬の川べりに向かう。


雪解けのためか、水量は豊か。



対岸の巨大な女神さまにお参りし、お暇する。

八百比丘尼入定窟

鵜の瀬を後にし小浜市内に向かう。
まだ若干時間は早いが若狭フィッシャーマンズワーフにて昼食。

11:30頃、空印寺境内の八百比丘尼入定窟へ。



入定窟前にて光明真言を唱う。


こちらには白い椿が咲いている。

帰路、いつものように「石窯パンの郷こころ」に寄るも、残念ながら本日定休日。梅干しも買いたかったため「道の駅若狭おばま」なども寄るが、結局再度天徳寺の若狭瓜割名水公園に立ち寄り、売店で梅干しを購入する。

京都・貴船神社、鞍馬温泉

鯖街道を再び南下し、若狭から南下する水の通過点、貴船神社に向かう。


大原から静原を経て貴船・鞍馬方面へ。途中、大原の「里の駅大原」に立ち寄り休憩。のどかな午後の日差し。

さらに静原方面に進むが、途中「大原温泉」の看板が目に入り、どんな場所かと思い寂光院方面へ。寂光院への道は確か7、8年くらい前に二日間大原の里を歩き回って以来。車では、思いのほか道が狭い。温泉は民宿のみのようで日帰りでは入れなそうだったので引き返し、静原を抜けてまずは貴船神社へ。

貴船口から貴船神社門前・奥宮までの道は観光客がたくさん歩いている。まっすぐ奥宮に向かう。

境内に入ると空気が変わる。澄んでいる。
お参りの後、しばしベンチに座り境内の空気をゆっくり味わう。

15:00前、くらま温泉へ。内湯と露天風呂に入る。外国人観光客が沢山いるが、みんな静かに温泉を味わっている。
休憩室にてしばし仮眠し、夕食をとって帰路に就く。

春のお彼岸のお参りなど、ここしばらく多忙だったため疲れも溜まっていたのだが、身体の中と外から洗い流すことができた。自分にとっては、檀信徒さん宅へのお参りももちろん重要であると同時に、自坊での修法とともに聖地に足を運んでお参りして巡り、水の神と仏との繋がりを深める作業が全ての前提であり密教行者としての礎であるということを再認識したお参りであった。