2017年9月3日 若狭お参り

今回のお参り地点(HOLUX ezTour for Loggerにて作図)
今回は、今日・明日と二日間で若狭と奈良の三輪山を巡る計画。まず今日は若狭に参り、天徳寺・瓜割の水を頂き、明日は奈良の三輪山の神様に若狭の水をお供えする予定である。
若狭は6月28日に続くお参り。今日は珍しく、日曜午後からの出発。いつもは人込みを避けるため、できるだけ平日に朝から出かけるのだが。まぁ、たまには日曜午後というのも雰囲気が変わって面白い。
宝篋山天徳寺 瓜割の滝
(写真をクリックすると大きなサイズで表示します。)
瓜割の滝駐車場。もうだいぶ秋の空で、空気が澄んでいる。銀杏の葉もわずかに色づき始めている。



瓜割の滝への参道。今日は秋らしくからっとした空気なのだが、やはりここは水が豊かでみずみずしい。

泉の正面より、瓜割の水の神様・十一面観音さんにお参り。今日はややいつもより右手、鳥居正面の辺りからお参りする。心経一巻、十一面・水天・龍神・白山大明神の各真言。諸仏・諸神に感謝をささげ、また同時に観想(心の中でありありと想い浮かべること)にて全身でたっぷりお水を頂く。



滝に降りて水に触れる。やはり水が豊か。観想にて心身共に沐浴し洗い流す。
駐車場横の水汲み場で物理的にもお水を頂く。いつもは20Lのポリタンクに1本程なのだが、今回は多めに3本程持参し、たっぷりお水を頂く。
また、水汲み場近くの売店で葛まんじゅうと豆腐を買う。どちらも瓜割の水を使っている。葛まんじゅうは次の鵜の瀬で頂くことにする。
鵜の瀬
続いて鵜の瀬にお参り。まずは白石社にお参りする。

白石社。周囲には椿が群生している。

境内の椿の大木。

遠敷川に降りる。写真は河原から参道を振り返る。
鵜の瀬の巨大な女神様と向かい合う。今回もなぜか熊野の那智の滝が思い浮かぶ。やはり、ここから南に水が送られるというのも、あながち的外れではないのだろう。また、ここの女神様は十一面観音的な感じもある。ここ鵜の瀬は遠敷明神が降り立った場所といわれる。遠敷明神さんと白山(本地は十一面)とは何らかの繋がりがあるのだろうか?瓜割の水も、自分は本質的には白山と繋がっている水と感じている。白山-瓜割・鵜の瀬-東大寺二月堂-那智の滝というラインがあるのだろうか。
お参りを済ませ、車に戻って先ほどの葛まんじゅうを頂く。中のこし餡は控えめな甘さで、餡を包む葛は甘味などがつけられておらず、まさに水で餡を包んでいるよう。これは本当においしいお水でなければ作れない。
鵜の瀬から、途中、若狭彦神社・若狭姫神社を門前から遥拝して小浜市内へ。
小浜市内では、いつも立ち寄る「石窯パンの郷こころ」を訪れるも、既に売り切れたのか閉店時間前にも関わらず、ちょうど閉店直後といった様子だった。残念。
気を取り直して、小浜での目的地であった空印寺境内の八百比丘尼入定窟にお参りする。心経一巻・光明真言。入定窟横の比丘尼さんのお像がいつもにも増してニコニコされているように見える。
お参りを終え、夕食のためにこちらもいつも立ち寄る若狭フィッシャーマンズワーフに行ってみるが、既に夕闇迫る時刻で特に見るべきものがない。それで仕方なく市内の某ラーメン店にて夕食。初めて入った店だったが、悪くなかった。

京都への帰路、再び瓜割に立ち寄ると、空に明るい月が浮かんでいる。あと3日で満月だ。
今回のお参りは、自分にとって8月のお盆参り・とそれに続く岡山県玉野・倉敷への出張、さらに月末の福井県内での助法と慌ただしく続いた作業の疲れを癒す、養生のお参りでもあったように感じる。体も心も、瓜割の水を求めていた。それで、いつも以上にたくさんお水を頂かずにはおられなかったのだろう。水の恵み、仏の世界・法界からの恵みに心から感謝。
明日はこの「法界の水」「本質の水」を持って奈良の三輪山にお供えに行く。