2021年(令和3年)法会の記録
2021年12月多羅菩薩縁日祈祷
日時 2021年12月18日(土)午前9時開白
場所 青蓮庵道場
内容 多羅菩薩法 三箇座厳修
- 午前9時 開白の座
- 正午より 第二座
- 午後3時より 結願の座
当日経過報告
- (午前8時00分更新) 本日午前9時より多羅菩薩縁日祈祷 開白の座を厳修致します。
- (午後0時15分更新) 先ほど午前11時55分、開白の座終了しました。
本日の京都地方は朝方うっすらと雪景色でしたが、天気は晴れ。明るい光が道場内に射し込んでいます。 庵主がここ数ヶ月携わっている、平家物語に描かれている平重衡公と阿弥陀如来による救済を題材にした演劇 『その犀はひとり行く』が現在公演中であることもあり、 行法における観想の中で、本尊・多羅菩薩も属するところの蓮花部の親分である阿弥陀如来についても深く沈潜して 考えさせられてしまう。弥陀の光は如何なるものなのか。
第二座は予定を変更し、午後2時より開始致します。 - (午後3時10分更新) 午後3時、多羅菩薩法第二座終了しました。結願の座も予定を繰り下げ、午後5時より厳修致します。
- (午後7時25分更新) 午後6時15分、本日の多羅菩薩縁日祈祷、無事に結願致しました。
本日一日の行法では、仏による「救済」如何なるものなのかを改めて考えさせられました。 私たちは日常、この世で与えられた役割を全うすることだけが自分が為すべきことと思い込んで、 この世での(仮初めの)役割を何とか全うしようとします。もちろんそれが生きがいとなることもある訳ですが、 この「仮初めの役割」に絡め取られ翻弄され過ぎてしまうと、自分の魂が何者だったのか見失ってしまいます。 そして、幸いその役割から解放されても、 自らのアイデンティティを見失いパニックや深い喪失感に陥ってしまうことすらあります。
その一方で、「この世での仮初めの役割」は「この世での運命」ともいうべきものですが、 その運命に巻き込まれ七転八倒しながら、それでも本質の世界を求めようとせずにはいられない人もいます。 そうした魂に対する仏の救済とは如何なるものなのか。その答えは永久に求め続けなければならない問いなのでしょうが、 一つの光は、「この世での運命」・「(本来は仮初めの)役割」と格闘し苦悩し七転八倒する姿を、 安易な思考停止や単なる脳天気ではなく、その場しのぎの慰めでも人間的な次元の「優しさ」や「親切さ」でもなく、 人間的・相対的次元を越えた「絶対的慈悲の存在」、「最も本質的な存在」から受け容れられることなのではないかと思います。 それによって、「この世的な仮初めの役割」の向こうにある本当に「広い世界」に至ることができるのではないかと思います。
密教においては修行による主体的努力や主知的な訓練により仏と一体となることを目指すのが主なアプローチになりますが、 「分断された個我に基づく世俗的な認識論」にどうしようもなく自己が巻き込まれてしまい、 もはや自己が自己として存在することすら限界・お手上げという状態に追い込まれた時、 仏・菩薩の「慈悲」に気づき、自己の解体という危機的状態から仏の実感に至るということもあるのかも知れません。 このアプローチが如来、特に阿弥陀如来による「救済」なのかも知れません。
多羅菩薩の宝冠には阿弥陀如来の化仏(けぶつ)を戴いています。 これは多羅菩薩の(さらにはすべての観音菩薩の)本性(ほんせい)は阿弥陀如来であることを標示しています。 多羅菩薩や様々な観音菩薩の変化身(へんげしん)は、阿弥陀如来の働きをこの世に具体的に示す実働部隊です。 今回の平重衡さんとの御縁により、私自身の多年に渡る葛藤にも一つの方向付けを頂く事ができました。 この御縁はやはり多羅菩薩ひいては阿弥陀如来からの取り計らいだったのかも知れません。
本日の御祈祷が当庵の本年最後の公的な法会となります。次回は年明け1月1日午前0時開白の修正会となります。 皆様どうぞ良いお年をお迎え下さいませ。
2021年11月多羅菩薩縁日祈祷
日時 2021年11月18日(木)午前9時開白
場所 青蓮庵道場
内容 多羅菩薩法 三箇座厳修
願主の皆様の御祈願に加え、引き続きコロナ禍早期収束を祈念します。
- 午前9時 開白の座
- 正午より 第二座
- 午後3時より 結願の座
当日経過報告
- (午前8時30分更新) 本日午前9時より多羅菩薩縁日祈祷 開白の座を厳修致します。
- (午後0時40分更新) 都合により約30分の中座をはさみ午後0時25分、開白の座終了しました。
密教行者の道は結局自分と仏との問題なのだということを再認識する。
第二座は予定を変更し午後2時30分より厳修します。 - (午後3時50分更新) 午後3時30分、第二座終了しました。
開白の座はややザワつき、予定外の中座も含め時間が架かりすぎてしまった。 修法を続けていると観想(かんそう)する力、心の中にイメージを形作る力が高まるため、 妄想(もうぞう)や雑念の影響も大きくなる。雑念は雑念で出てくる必然性のあるものもあるため 敢えて打ち消さず戦わず湧くに任せ昇華し尽くす手もあるが、 無意味な雑然に囚われていると思われる時にはこれを放置するのは時間の無駄と思われる。 今回ふと何気なく、観想(イメージ)にてその雑念をさっと小包にして放り投げてみたらさっと 心の中が晴れ渡った。関わらざるべき雑念が湧いたら小包にしてさっと放り投げるというのは 一つの方法かも知れない。
それ以降、本来なすべき本尊への集中も維持され静謐な一座となった。行法への集中度が増すと 平面であるはずの仏画の中の本尊・多羅菩薩が飛び出す絵本のように浮き出て見えてくるのは 毎回不思議だ。
何事においても、棄てるべき物を棄てれば来るべきものが来るということはあるのかも知れない。
結願の座はこの後午後4時30分より厳修します。 - (午後5時30分更新) 午後5時15分、本日の多羅菩薩縁日祈祷 結願の座、無事終了しました。
本日一日の修法を通じ、願主の方々の御祈願、また当庵施主各位各家の家内安全・身体健全、 そしてコロナ禍早期終息をご祈念させて頂きました。
願主・施主の皆様、有無両縁の皆様、どうか健やかにお過ごし下さいませ。
2021年10月多羅菩薩縁日祈祷
日時 2021年10月18日(月)午前9時開白
場所 青蓮庵道場
内容 多羅菩薩法 三箇座厳修
願主の皆様の御祈願に加え、引き続きコロナ禍早期収束を祈念します。
- 午前9時 開白の座
- 正午より 第二座
- 午後3時より 結願の座(時間が変更になりました。通例と同じ時刻となります。)
当日経過報告
- (午前8時30分更新) 本日午前9時より多羅菩薩縁日祈祷 開白の座を厳修致します。
- (午後0時10分更新) 午前11時45分、開白の座終了しました。
所要時間は比較的長くなりましたが、静謐な一座となりました。 第二座は予定より開始時刻を延長し午後0時30分より厳修します。 - (午後2時30分更新) 午後1時30分、第二座終了しました。二座目も静かに終わりました。 結願の座は午後3時より厳修致します。
- (午後4時45分更新) 午後4時20分、本日の多羅菩薩縁日祈祷結願の座を終了しました。
本日の多羅菩薩縁日祈祷、三箇座を通じて非常に静かな行法となりました。 その中で願主の皆様のご祈願と、コロナ禍の早期収束を祈念させて頂きました。 嵐の後には必ず凪がやって来ます。けれども激しい嵐であれ穏やかな凪であれ、 その中でしか得られないものがあるように思います。 表層のしんどさのみに眼を奪われることなく、そこでしか得られない大切なものを、 しっかりと受け取って参りたいものです。
秋季彼岸会
期日 2021年9月23日(木・秋分の日)正午より
(8/25追記:法務の都合により開始時刻が変更になりました)
場所 青蓮庵道場
内容 理趣三昧法会ならびに多羅菩薩法 厳修
- 正午より 理趣三昧法会 厳修
- 午後3時より 多羅菩薩法 厳修
一年に二回、春分の日と秋分の日を中日として前後三日、合計七日間行なわれる法会は
「彼岸会(ひがんえ)」と呼ばれます。
「彼岸」とは彼(か)の岸つまり向こう岸を意味し、
長い修行の末にたどり着くことのできる肉眼には見えない本質の世界、
仏の世界のことを指し、この本質の世界にたどり着くことを「到彼岸(とうひがん)」
とも呼びます。これに対し、我々が生きているモノの世界・うわべの世界は
こちら側の岸という意味で「此岸(しがん)」と呼ばれます。
昼と夜の長さがちょうど釣り合い、これから徐々に昼が長くなり冬から夏に向かう春分の日、
あるいは徐々に夜が長くなり夏から冬に向かう秋分の日という、
年に二回の季節の節目のこの時期に、
日常生活に忙殺される日々を送っている心の足を一旦休め、
我々の日々の生活を見えないところで支えて下さっている、
様々な出会いや人々や物事との出会いのご縁、
またあの世から我々を見守って下さっているご故人・ご先祖様へのご恩、
そして肉眼では直接認識することの出来ない本質の世界に思いを寄せる時間を
持ちたいと思います。
当庵では秋の彼岸の中日にあたる9月23日(秋分の日)、青蓮庵本尊・多羅菩薩の御宝前にて 理趣三昧法会ならび多羅菩薩秘法供を厳修致します。 当法会でのご祈願・ご供養を希望される方は、
- 願主様のお名前・読み仮名・ご住所・電話番号
- ご祈願の場合は願意(お願い事)
- ご供養の場合は御故人の御戒名(あるいは御法名)・俗名・没年月日・享年・願主様との続柄 (分かる範囲・差し支えのない範囲で構いません)、 また「○○家先祖代々」でのお申し込みも承ります
ご祈願の場合、紙製の御祈祷札を作成し御祈祷ののち願主様に送付させて頂きます。
ご供養の場合、本尊の御宝前に各精霊の経木塔婆をお祀りし 願主様のお名前とご故人のご戒名を読み上げてご供養させて頂きます。
お申し込み先:
真言宗単立寺院 青蓮庵
電話/FAX: 075-432-8250
E-Mail: shoren-an★mbe.nifty.com
(★を@に置き換えて下さい)
当日経過報告
- (午前11時50分更新) この後正午より秋季彼岸会・理趣三昧法会を厳修致します。
- (午後1時50分更新) 午後1時30分、理趣三昧法会終了しました。
本尊・多羅菩薩の御宝前に御故人方の板塔婆を建立し、理趣経の読誦を中心とする法要を執り行い、
多羅菩薩に御故人方の追福菩提をお祈り致しました。
本日の京都市内は爽やかな秋晴れとなり、道場内にも明るい光が射しております。 多羅菩薩は「慈光を放って三界を照らす」と言われます。 御故人方の魂も、多羅菩薩の慈悲の光に照らされていることと思います。
この後多羅菩薩を供養する行法、多羅菩薩法を厳修し、重ねて多羅菩薩の加護を祈念して、 本日の秋季彼岸会の締めくくりと致します。 - (午後6時30分更新) 午後5時45分、多羅菩薩法終了致しました。
本日も多羅菩薩様は端正なお姿です。仏の世界、本質の世界とは実はとてもシンプルな世界なのかも知れないとふと 思いました。この座も比較的時間を掛けた行法となりましたが、 正午に厳修した華やか法要とは打って変わり多羅菩薩の世界に深く降りて行く行法を通じて、 ご故人様・ご先祖様方の魂をお護り頂くよう、多羅菩薩様に祈念致しました。
真の救済とは、表層的なうわべの世界を越えて本質的な世界に生まれること。 誰しも生きていると、生きるものの性(さが)としてどうしても 本質を見極める眼を曇らせるような行為を重ねてしまうこともあります。その澱は身体を離れてもなお魂が 本質の世界・仏の世界に向かうための足かせとなってしまいます。ですから、身体の有無を問わず、 自らの眼を本質から遠ざけるものをお掃除し、整理し、昇華し続けることが必要なのだろうと思います。 身体を持っている時にはまだその身体を通じて自らの眼の曇りを取り払うための行動や努力をすることができますが、 身体を離れてしまうとなかなかそれも難しくなります。ですから、身体を持ってこの世に生きている方々が、 自らに御縁のある身体を離れた方々つまりご故人方が本質の世界に向かうことを願い御供養して下さることは、 何よりも力強い後押しとなることと思います。 そしてその営みを、良くいう人間の「やさしさ」といったような次元を遥かに超えた「慈悲の眼」で 見護って下さっているのが多羅菩薩はじめ全ての諸仏なのだろうと思います。
本日の秋季彼岸会、理趣三昧法会と多羅菩薩法の行法を通じ、 身体の有無に関わらず全ての方々が本質の世界に向かうことを、本尊多羅菩薩に祈念いたしました。 ご故人方のために御供養の発願をして下さった施主の皆様、誠に有り難うございました。その願い、 多羅菩薩様も喜んでおられることと思います。そして多羅菩薩様は、ご故人方のみならず施主の皆様をも、 本質の世界に力強く導いて下さることと思います。
2021年9月多羅菩薩縁日祈祷
日時 2021年9月18日(土)午前9時開白
場所 青蓮庵道場
内容 多羅菩薩法 三箇座厳修
願主の皆様の御祈願に加え、先月に引き続きコロナ禍早期収束を祈念します。
- 午前9時 開白の座
- 正午より 第二座
- 午後4時より 結願の座(時間が変更になりました)
当日経過報告
- (午前8時30分更新) 本日午前9時より多羅菩薩縁日祈祷 開白の座を厳修致します。
- (午前11時30分更新) 午前11時20分、多羅菩薩法 開白の座終了しました。
修法は通常1時間ほどで終了するところ、その時々の行法中における観想の展開の関係上、 今回は長めの所要時間となっております。 次の座は30分予定を繰り下げて午後0時30分に開始の予定です。 - (午後2時45分更新) 午後2時35分、多羅菩薩法第二座終了しました。結願の座は午後4時開始の予定です。
- (午後6時50分更新) 午後6時05分、本日の多羅菩薩縁日祈祷 結願の座を終了しました。
多羅菩薩には二十一種類の別名とそれぞれの違ったお姿があると言われています。(いわゆる「二十一種多羅菩薩」。) その筆頭のお名前は漢訳名で「救度速勇母(くどそくゆうも)」と言います。 「救度」とは衆生を救い仏の世界に渡すことで、 「速勇」とはその働きがとても素早く勇猛であるという意味です。 そして「母(も)」は、多羅菩薩は全ての仏の母であるとも言われることから 「多羅仏母(ターラーぶつも)」とも呼ばれることに由来します。 つまり、多羅菩薩の様々な性質の内の第一は、とても素早くしかも勇猛に衆生を救う母なる仏であるということです。
本日の多羅菩薩縁日祈祷、朝から三箇座の行法を修し、先月に引き続き普段の倍からそれ以上の時間をかけて 観想・祈念して参りました。それは願主様方から承った御祈願を多羅菩薩にお伝えすると共に、 私という行者本人が自らの本尊である多羅菩薩の宝前にて今自分が向き合うべき問題と対峙する時間でもあります。 本日、二座目の行法が終わった直後から結願の座にかけて一つの動きがありました。 これは小さな一歩かも知れませんが、もしかしたらこれまでの私の密教行者としての活動の中でも ひとつの節目となる一歩となるかも知れないような事柄でした。 結願の座を修しながら、多羅菩薩様の働きの素早いこと、改めて痛感・驚嘆いたしました。
本日の多羅菩薩縁日祈祷、三箇座を通じて願主の皆様の御祈願と、 そしてコロナ禍の早期収束を至心に祈らせて頂きました。 きっと多羅菩薩は素早くそして勇猛に、私たちに一つの道を示して下さるものと思います。
2021年8月多羅菩薩縁日祈祷
日時 2021年8月18日(水)午前9時開白
場所 青蓮庵道場
内容 多羅菩薩法 三箇座厳修
- 午前9時 開白の座
- 正午より 第二座
- 午後3時より 結願の座
当日経過報告
- (午前6時更新) 本日午前9時より多羅菩薩縁日祈祷 開白の座を厳修致します。
- (午前11時40分更新) 午前11時15分、開白の座終了しました。私的に消化しなければならない事柄もあり、
普段よりやや長めの所要時間となりました。
本日の縁日祈祷では、本尊多羅菩薩を御供養し、願主様より承った願意や 当庵施主各位各家の家内安全・身体健全などの常の御祈願に加え、 改めてコロナ禍早期収束を祈念しております。
第二座は予定を1時間繰り下げ、午後1時より厳修致します。 - (午後4時35分更新) 午後4時10分、多羅菩薩法第二座終了しました。
引き続きいつもの倍以上の時間をかけて修法しております。
多羅さんはひときわ清浄なお姿でおられます。
予定より大幅に押しておりますが、この後午後4時45分頃、結願の座に入ります。 - (午後6時40分更新) 午後6時20分、本日の多羅菩薩縁日祈祷 結願の座終了しました。
本日は三箇座の修法それぞれを普段よりかなり長い時間を掛けて厳修しましたので、
当初の予定よりも遅めの結願となりました。
修法の次第自体は基本的にいつも同じものを用いていますが、 その時々に向かい合うべき諸問題がその時々に現れますので、 それらに真摯に向かい合って修法しますと自ずと所要時間は各座によって変わって参ります。
上記開白の座のご報告にも書きましたとおり、本日の縁日祈祷では常の御祈願に加え、 未だ衰えを見せないどころか益々深刻さを増しているコロナ禍の早期収束を改めてご祈念いたしました。 ともあれ、このコロナ禍を通じて表面化している様々な問題は我々一人一人のこれまでの行動の 結果が如実に表れているものです。 こういうことでもないと気がつかない自分自身の様々な問題を自覚し、 自分たちの行動を変えていくことができるなら、長く続く苛酷な状況も、 それを経験する意味のあるものになるのかも知れません。
最後に、改めまして当会願主様はじめ当庵施主各位各家の 家内安全・身体健全・所願成就をお祈り申し上げます。
盂蘭盆会法要ならびに施餓鬼会
日時 2021年8月16日(月)正午より
場所 青蓮庵道場
内容 理趣三昧法会ならびに施餓鬼会厳修
盂蘭盆会いわゆる「お盆」は、既に亡くなられた精霊の滅罪の為に修す法会です。
当庵では「送り盆」に当る8月16日の正午より本尊多羅菩薩の御宝前にて理趣三昧法会を厳修し、
先亡の諸精霊の解脱を祈ります。
また盂蘭盆会法要に引き続き、三界萬霊・有無両縁一切霊等のご供養のために施餓鬼会を厳修致します。
当庵盂蘭盆会法要にてご故人・ご先祖様のご供養をご希望される方は、
- 願主様のお名前・ご住所・電話番号
- 御故人の御戒名(あるいは御法名)・俗名・没年月日・享年・願主様との続柄 (分かる範囲・差し支えのない範囲で構いません)
- 「○○家先祖代々過去精霊」でのお申し込みも承ります
お申し込み先:
真言宗単立寺院 青蓮庵
電話/FAX: 075-432-8250
E-Mail: shoren-an★mbe.nifty.com (★を@に置き換えて下さい)
当日経過報告
- (午前6時30分更新) 本日正午より盂蘭盆会法要ならびに施餓鬼会を厳修致します。
施主の皆様は心の中でご参列頂き一緒に手を合わせて頂ければ幸いです。 - (午後1時30分更新) 午後0時50分、盂蘭盆会理趣三昧法会ならびに施餓鬼会、無事に終了しました。
当庵道場、本尊多羅菩薩の御宝前に施主様各家ならびに各各精霊の卒塔婆を建立し、 理趣経の読誦をその柱とする法要を執り行い、過去精霊の追福菩提を祈り、 そして身体を持つ者も持たない者も等しく仏の世界即ち表象的な形象を越えた本質の世界 へと向かわんことを祈念致しました。
この世で身体を持ち日々生活していても、また身体から自由になり精霊という一つの存在のありように 移っても、それまでからだ・ことば・こころで為してきたことに起因する拘り・引っかかり・執着は なかなか取り払うのは難しいものです。法会を通じて如来という宇宙に開いた存在との繋がりを取り戻し、 広々とした世界へと身と口と心とを開いて参りたいものです。 - この度の盂蘭盆会・施餓鬼会に際し施主の皆様より多大のの御浄財を賜りました。 改めて厚く御礼申し上げます。 重ねて施主様各家の過去精霊の追福菩提と家内安全・身体健全をお祈り申し上げます。
2021年7月多羅菩薩縁日祈祷
日時 2021年7月18日(日)午前9時開白
場所 青蓮庵道場
内容 多羅菩薩法 三箇座厳修
- 午前9時 開白の座
- 正午より 第二座
- 午後3時より 結願の座
当日経過報告
- (午前8時20分更新) 本日午前9時より多羅菩薩縁日祈祷 開白の座を厳修致します。
- (午前11時更新) 午前10時35分、開白の座終了しました。関西地方は昨日ようやく梅雨明けとなりました。
本日の多羅菩薩さんはキリリとした笑顔でおられます。
コロナ禍によって人間の我欲が露わになっています。 それが隠匿され続けるよりは長い目で見れば良いことなのかも知れません。 ここで私たち一人一人が今、どういう視野のもとどういう方向へ向かうのかが大事な問題なのでしょう。 - (午後1時45分更新) 青蓮庵本尊の多羅菩薩は「八難救済多羅菩薩」と呼ばれる絵柄の仏画です。
この「八難」とはつまり、「慢心(おごり)」「無智(本質をわきまえない愚かさ)」「瞋恚(怒り)」「嫉妬」
「邪見(よこしまな物事の見方)」「慳貪(物惜しみすること)」「貪欲(欲深くむさぼること)」
「疑惑(人を信頼せず疑うこと)」という人間が本質を見極める眼を曇らせる八つの心のありようのことです。
ちなみに観音菩薩の徳を説く『観音経』(『妙法蓮華経』観世音菩薩普門品)にも、観音菩薩は人々 を大雨などの災害や航海中の大波、猛獣や毒蟲、悪人や怨賊や呪詛・毒薬、王難(堕落した政治)といった十二の災難 から救って下さると書かれていますが、 これらの災難は外からやってくる災難です。それに対して多羅菩薩がそこから救って下さるところの災難は、 私たち一人一人の心の中に生じる「内なる災難」、「心の災いや困難」を指します。
観音経が説くのは、私たちがいかなる外的に困難な状況にあっても、観音・仏を通じて自分の心が本質と繋がっていれば いかなる外的な困難をも脱することができるということかと思います。 一方、私たちの心の中に私たち自身が生み出す、自らを本質から遠ざけるこの「八難」のような心のありようは 外的な災害や災難よりもより困難なものです。 その最もやっかいな「心の災難」から人々を救おうとしておられるのが多羅菩薩です。
日々多羅菩薩を自分の心の有り様を詳らかに映し出す鏡として向き合い、 より広々とした世界に心を開くために自らの心のありようを問うて参りたいものです。 - (午後4時40分更新) 午後4時05分、本日の多羅菩薩縁日祈祷 結願の座が終わりました。
たった今当庵付近には激しい夕立が来ております。お浄めの洒水(しゃすい; 修法の中で香水(こうずい)と呼ばれる
聖なる清らかなお水で場を浄めます)のようです。
本日の多羅菩薩縁日祈祷、朝より三箇座の修法を通じ至心に本尊多羅菩薩をご供養すると共に、 願主の皆様の願意、しっかりと多羅菩薩様にお伝えさせて頂きました。
これから本格的に夏の季節となるかと思います。皆様もくれぐれもお身体お気をつけてお過ごし下さい。
2021年6月多羅菩薩縁日祈祷
日時 2021年6月18日(金)午前9時開白
場所 青蓮庵道場
内容 多羅菩薩法 三箇座厳修
- 午前9時 開白の座
- 正午より 第二座
- 午後3時より 結願の座
当日経過報告
- (午前8時更新) この後午前9時より多羅菩薩縁日祈祷 開白の座を厳修致します。
- (午前10時20分更新) 午前10時05分、多羅菩薩法 開白の座が終了しました。
- (午後1時10分更新) 午後1時、多羅菩薩法 第二座が終了しました。
本日の多羅菩薩様は野菊のように清楚で端正なお姿に感じられます。 にこやかな笑みをたたえられ、衆生が望めばいつでも駆けつけて助けて下さる迅速な身軽さを持っておられます。
また同時に、如来のような重厚さもそのお姿の奥底に感じられます。 菩薩という言わば実行部隊として精力的に生きとし生けるものを救いつつ、 その根底は宇宙の本質に根ざしているということを強く感じます。
本日の多羅菩薩縁日祈祷、結願の座はこの後午後3時より厳修します。 - (午後4時25分更新) 午後4時10分、本日の縁日祈祷 多羅菩薩法三箇座、無事結願終了しました。
本日一日、青蓮庵本尊多羅菩薩をご供養すると共に、当会願主の皆様のご祈願を本尊にお伝えし、 また当庵施主各位各家様の家内安全・身体健全をお祈りさせて頂きました。
当庵の本尊多羅菩薩の仏画は言うまでもなく平面なのですが、本日の法会中、 座を重ねるごとに本尊のお姿が浮き上がって見えてくるように観じられました。 これまでも、多羅菩薩様のポテンシャルが上がっている時には多羅菩薩様が浮き上がって見える印象が あります。きっと本日の法会によって多羅菩薩様の慈悲は有無両縁の皆様の元に届いて行くものと思います。
本日の法会にあたりいつものように多大なお布施を頂きました。この場を借りて施主の皆様に篤くお礼申し上げます。
弘法大師降誕会
日時 2021年6月15日(火)午前9時開白
場所 青蓮庵道場
内容 弘法大師法 並に理趣三昧法会 厳修
- 午前9時 弘法大師法 開白の座
- 正午より 理趣三昧法会
- 午後2時より 弘法大師法 結願の座(時間が変更になりました)
- 午前9時 弘法大師法 開白の座
- 高野山に移動し奥之院参拝
我が国に密教をもたらした弘法大師空海は、宝亀5(774年)6月15日、讃岐国今の香川県に生まれました。
大師への報恩謝徳の為に二箇座の弘法大師法ならびに理趣三昧法会を厳修致します。
当法会でのご供養・ご祈願をご希望の方は当庵までお申し込み下さい。
当日経過報告
- (午前8時20分更新) この後午前9時より弘法大師降誕会 弘法大師法 開白の座を厳修致します。
- (午前10時45分更新) 午前10時30分、弘法大師法開白の座終了しました。
修法中、お大師さんのおられる高野山奥之院のヴィジョンが盛んに出て参りました。 そこで、急遽これより高野山に向かい、実際に奥之院の場を踏んでお大師さんにお参りしたいと思います。 この後京都を出発して夕方までには到着できる見通しです。リアルタイムの参拝の様子は 庵主のインスタグラムにアップします。 - 高野山奥之院参拝中の庵主インスタグラムへのリアルタイム投稿
- (午後10時20分更新) 午後9時過ぎ、高野山より自坊に帰着しました。
午後4時前には高野山内に到着することができました。奥之院は人影も少なくひっそりとしていました。 灯明と線香をお供えし、御宝前にて理趣経一巻をお唱えしました。
本日の弘法大師降誕会、朝の自坊での弘法大師をご供養する修法に始まり、 急遽高野山に移動してお大師さんの御廟である奥之院への参拝にて締めくくることとなりました。
一連のお参りを通じ、「僕たちは本筋・真実にのみ生きるべきであり、それ以外のことは関係ない。 本筋に本気で集中しなければならない。」という「心のパートナー」からの叱咤激励を思い出していました。 密教行者としての初心に立ち返り、本気で集中しなければならないと改めて強く感じた一日でした。
2021年5月多羅菩薩縁日祈祷
日時 2021年5月18日(火)午前9時開白
場所 青蓮庵道場
内容 多羅菩薩法 三箇座厳修
- 午前9時 開白
- 正午より 第二座
- 午後3時より 結願の座
当日経過報告
- (午前8時30分更新) この後午前9時より多羅菩薩縁日祈祷 開白の座を厳修致します。
- (午前10時40分更新) 午前10時20分、開白の座終了しました。
- (午後1時05分更新) 午後1時、多羅菩薩法第二座終了しました。結願の座は午後3時より厳修の予定です。
- (午後4時40分更新) 午後4時15分、本日の多羅菩薩縁日祈祷 結願の座を終了しました。
数日前、庵主が以前大変お世話になった老僧様が遷化されました。 コロナ禍もありお通夜・ご葬儀に参会することは叶いませんでしたが、本日の本尊多羅菩薩縁日祈祷において、 いつもの如く本尊多羅菩薩をご供養し当会願主様のご祈願を本尊にお伝えし当庵施主様各位各家の家内安全・ 身体健全をお祈りすると共に、本日一日自坊にて本尊と共に老僧様のお見送りをさせて頂きました。
老僧様には数ヶ月の間住み込みにてお手伝いをしながら諸法の伝を授かったのみならず、 身を以て密教行者としての生き方を教えて頂きました。 その教えに恥じぬよう、これからも精進して参りたいと思います。
2021年4月多羅菩薩縁日祈祷
日時 2021年4月18日(日)午前9時開白
場所 青蓮庵道場
内容 多羅菩薩法 三箇座厳修
- 午前9時 開白
- 正午より 第二座
- 午後3時より 結願の座
当日経過報告
- (午前8時30分更新) この後午前9時より多羅菩薩法三箇座のうち、開白の座を厳修致します。
- (午前10時45分更新) 午前10時20分、開白の座終了しました。当会施主様はじめ当庵施主の皆様の身体健全・家内安全と、
新型コロナ禍の早期収束ならびに罹患された方々の早期平癒を祈念させて頂いております。
そして、菩薩の光に照らされて全ての衆生が本質に開かれますようにとお祈りしております。 - (午後2時更新) 午後1時10分、第二座終了しました。 本日の多羅菩薩様も端正なお姿で、また前に踏み出した右足が逞しく感じられます。
- (午後5時20分更新) 午後4時10分、多羅菩薩縁日祈祷 結願の座終了しました。
当庵で厳修している行法は、庵主が高野山にて伝授を受けた次第に浄厳律師(1639-1702)御作の 『別行次第』の観文を組み合わせた次第に従って厳修しているのですが、 本日の修法では、この浄厳律師による観文 (観想する内容を描写した文章)の中でも「一切衆生の身中の本来自性の理と吾(行法を修している行者本人)及び 諸仏の自性の理と平等にして差別無し」という文が強く心に刻まれました。 つまり、一切衆生すなわち全ての生きとし生けるものも、今この行法を修している自分自身も、 本来自らの本性(ほんせい)として持っている根源的な性質は、 諸仏のそれに他ならないということです。これは『大般涅槃経』にも「一切衆生 悉有仏性」という言葉で示されていますが、 浄厳師はその御作の次第によって全ての衆生と行者自身と仏とはその本性において全く同じであることを明確に示しています。 そして我々行者は、それを理念や理論として頭で考えたり理解したりするのではなく、 日々の行法を通じてそれを揺るぎないリアリティとして深く実感することを目指します。 つまり外から与えられた「理念」や「リクツ」を頭の先だけで考えるのではなく、全身全霊による「実感」に落ちるかどうか ということが重要です。そのために日々の修法が必要なのでしょう。
浄厳師の観文は更に「しかも衆生は知せず覚せずして生死に輪廻す」と続きます。 私たち行者自身も衆生一人一人も、自分の中に本性として持っている仏性(ぶっしょう、仏としての性質)を 深く自覚することが、我々の存在の本質を知る上でとても重要なことだと思います。 そして、そのための目印として我々の目の前に示されているのが仏であり菩薩なのだろうと思います。 つまり、仏や菩薩はどこか遠くにおられるのではなく実は私たち自身の中にあるものであり、 私たち自身の本性を映す鏡なのでしょう。 だからこそ、自分自身と世界の根源的なものが結びついて深く惹きつけられずにはいられないのかも知れません。 そうしたことを改めて考えさせられた本日の修法でした。
新型コロナが再び猛威を増しています。皆様のご健康を改めてお祈り申し上げます。
仏生会
期日 2021年4月8日(木) 午前9時開白
場所 青蓮庵道場
内容 理趣三昧法会ならびに多羅菩薩法 厳修
- 午前9時より 多羅菩薩法 開白の座
- 正午より 理趣三昧法会
- 午後3時より 多羅菩薩法 結願の座
4月8日は仏教の開祖釈尊(お釈迦様)のお誕生日に当ります。
釈尊のお誕生日の法会は「仏生会」あるいは「降誕会」「お花まつり」とも呼ばれ、
小さな子供のお姿の釈尊のお像に産湯に見立てた甘茶をかける風習から
「灌仏会」と呼ばれることもあります。
当庵では釈尊のお誕生日を祝して理趣三昧法会ならびに本尊・多羅菩薩を供養する
多羅菩薩秘法供を厳修し、仏の道を示して下さった釈尊に感謝を捧げます。
当法会の中でのご祈願・ご供養も承りますので、
ご希望の方はメールあるいは電話・FAXにてお申し込み下さい。
ご希望の願主様には祈念のしるしとして、
多羅菩薩の御祈祷札(紙札・高さ約21cm)を授与致します。
当日経過報告
- (午前8時20分更新) この後午前9時より仏生会 多羅菩薩法 開白の座を厳修致します。
- (午前10時30分更新) 午前10時20分、多羅菩薩法開白の座終了しました。
- (午後1時20分更新) 事情により午後0時30分頃からの厳修となりましたが、
午後1時10分、理趣三昧法会終了しました。
本尊御宝前にて梵唄を奏し神呪を唱え、釈尊の遺徳を讃え諸仏にご供養申し上げました。 現代社会において僧侶・密教行者が果たすべき役割は何なのかということを改めて初心に返り考え直す 法会となりました。
私は僧侶とは職業ではなく生き方であると考えております。 僧侶とは立場や肩書きではなく、自身の生き方として物質的次元を超えた宇宙の在り方を探求し、 生涯をかけてそこにある本質を見極めようとすることなのではないかと思います。
釈尊自身もまた多くの先徳の方々も、 それぞれ一人の人間として生涯をかけて本気でその営みを続けて来られたことと思います。 私自身もその根源的な探究心=菩提心を新たに、密教行者としての歩みを進めて参りたいと思います。 - (午後4時20分更新) 午後4時、仏生会 多羅菩薩法 結願の座終わりました。
本日の仏生会の締めくくりとして改めて仏縁に感謝すると共に、 当庵施主様各家、家内安全・先祖代々菩提を祈念致しました。
春季彼岸会
期日 2021年3月20日(土・春分の日)午前9時 開白
場所 青蓮庵道場
内容 多羅菩薩法および理趣三昧法会 厳修
- 午前9時より 多羅菩薩法 開白の座
- 正午より 理趣三昧法会
- 午後3時より 多羅菩薩法 結願の座
一年に二回、春分の日と秋分の日を中日として前後三日、合計七日間行なわれる法会は
「彼岸会(ひがんえ)」と呼ばれます。
「彼岸」とは彼(か)の岸つまり向こう岸を意味し、
長い修行の末にたどり着くことのできる肉眼には見えない本質の世界、
仏の世界のことを指し、この本質の世界にたどり着くことを「到彼岸(とうひがん)」
とも呼びます。これに対し、我々が生きているモノの世界・うわべの世界は
こちら側の岸という意味で「此岸(しがん)」と呼ばれます。
昼と夜の長さがちょうど釣り合い、これから徐々に昼が長くなり冬から夏に向かう春分の日、
あるいは徐々に夜が長くなり夏から冬に向かう秋分の日という、
年に二回の季節の節目のこの時期に、
日常生活に忙殺される日々を送っている心の足を一旦休め、
我々の日々の生活を見えないところで支えて下さっている、
様々な出会いや人々や物事との出会いのご縁、
またあの世から我々を見守って下さっているご故人・ご先祖様へのご恩、
そして肉眼では直接認識することの出来ない本質の世界に思いを寄せる時間を
持ちたいと思います。
当庵では春の彼岸の中日にあたる3月20日(春分の日)、青蓮庵本尊・多羅菩薩の御宝前にて 多羅菩薩秘法供ならびに理趣三昧法会を厳修致します。 当法会でのご祈願・ご供養を希望される方は、
- 願主様のお名前・読み仮名・ご住所・電話番号
- ご祈願の場合は願意(お願い事)
- ご供養の場合は御故人の御戒名(あるいは御法名)・俗名・没年月日・享年・願主様との続柄 (分かる範囲・差し支えのない範囲で構いません)、 また「○○家先祖代々」でのお申し込みも承ります
ご祈願の場合、紙製の御祈祷札を作成し御祈祷ののち願主様に送付させて頂きます。
ご供養の場合、本尊の御宝前に各精霊の経木塔婆をお祀りし 願主様のお名前とご故人のご戒名を読み上げてご供養させて頂きます。
お申し込み先:
真言宗単立寺院 青蓮庵
電話/FAX: 075-432-8250
E-Mail: shoren-an★mbe.nifty.com
(★を@に置き換えて下さい)
当日経過報告
- (午前8時30分更新) この後午前9時より春期彼岸会 多羅菩薩法 開白の座を厳修致します。
- (午前10時15分更新) 午前10時10分、春期彼岸会開白の座 終了しました。
本尊多羅菩薩を供養すると共に、その功徳を過去聖霊に廻向させて頂きました。
この後正午からは理趣三昧法会を開筵いたします。 - (午後1時更新) 午後0時40分、理趣三昧法会終了いたしました。 理趣経の読誦に続き、本尊多羅菩薩の御宝前にて各施主様と各過去聖霊のお名前を読み上げ、 各聖霊の追福菩提を祈念いたしました。
- (午後4時30分更新) 午後3時50分、結願の座を終了しました。
本日の春期彼岸会、各々過去聖霊の塔婆を本尊の御宝前に建立し 多羅菩薩法の修法と理趣三昧法会によって ご供養申し上げました。
この度の法会におきましても施主の皆様より多大な御喜捨を頂きました。 ここに改めて篤くお礼申し上げます。
2021年3月多羅菩薩縁日祈祷
日時 2021年3月18日(木)午前9時開白
場所 青蓮庵道場
内容 多羅菩薩法 三箇座厳修
- 午前9時 開白
- 正午より 第二座
- 午後3時より 結願の座
当日経過報告
- (午前8時30分更新) この後午前9時より多羅菩薩法三箇座、開白の座を厳修致します。
- (午前10時20分更新) 午前10時10分、多羅菩薩法開白の座終わりました。
本日の京都市は雲一つない青空が広がり、青蓮庵の道場内にも明るい光が差し込んでいます。 多羅菩薩様はいつもにも増して精悍なお顔つきで、 前に踏み出した右の御足がより力強く感じられます。 衆生を救わんとする多羅菩薩様の思いがより高まっておられるようです。 - (午後1時05分更新) 午後1時、多羅菩薩法第二座終了しました。
庵主自身も、多羅菩薩と共に足を踏み出すべき時が来ているようです。 - (午後4時25分更新) 午後4時5分、多羅菩薩法三箇座、結願の座が終了しました。
本日の修法では三箇座を通じて、多羅菩薩様の世界に向けての働きがより活性化していることが 強く感じられました。 私自身、多羅菩薩を護持する者として自らの活動もより活発化して参りたいと思います。
本日の法会では施主の皆様より多大な御喜捨を頂きました。ここに改めて感謝申し上げます。
2021年2月多羅菩薩縁日祈祷
日時 2021年2月18日(木)午前9時開白
場所 青蓮庵道場
内容 多羅菩薩法 三箇座厳修
- 午前9時 開白
- 正午より 第二座
- 午後3時より 結願の座
当日経過報告
- (午前8時15分更新) この後午前9時より多羅菩薩法三箇座、開白の座を厳修致します。
- (午前10時25分更新) 午前10時10分、開白の座終了しました。
本日は多羅菩薩さんはふくよかで福徳に満ちたお姿です。まさしく福徳円満。
コロナ禍に地震と大きな不安を抱えておられる方も少なくないかと思いますが、 多羅菩薩さんは大きな慈愛の眼で私たちを見護っておられるようです。 私たちは常に本質を見据え、勇気を持って進むのみです。 - (午後1時15分更新) 午後1時5分、多羅菩薩法第二座終了しました。
- (午後4時15分更新) 午後4時、多羅菩薩縁日祈祷三箇座 結願の座無事に終了しました。
本日一日本尊多羅菩薩をご供養し、また願主の皆様のご祈願をお伝えさせて頂きました。 この供養の功徳が施主・願主の皆様そして全ての生きとし生けるものに巡り来たらんことを お祈りいたします。
節分会
日時 2021年2月2日(火)午前9時開白
場所 青蓮庵道場
内容 多羅菩薩法および理趣三昧法会 厳修
- 午前9時より 多羅菩薩法 開白の座
- 正午より 理趣三昧法会
- 午後3時より 結願の座
節分・立春は古来の大晦日・正月にあたります。そのため節分には豆を蒔いてオニ即ち「陰の気」・旧年の穢れを祓ったり、
新年の恵方から福を呼び込むために廻向巻きを食べたりする習慣が伝わっています。
青蓮庵ではこの新年の幕開けにあたり、節分当日に節分会(せつぶんえ)を開莚し、
本尊・多羅菩薩に旧年の加護を感謝を捧げ新しい一年の無病息災を祈ります。
当法会でのご祈願・ご供養をご希望の方はメールあるいは電話・FAXにてお申し込み下さい。
またご希望の願主様には祈念のしるしとして、
多羅菩薩の御祈祷札(紙札・高さ約21cmあるいは木札・高さ約30cm)を授与致しますので、
ご希望される方は当庵までお申し出下さい。
お申し込み先:
真言宗単立寺院 青蓮庵
電話/FAX: 075-432-8250
E-Mail: shoren-an★mbe.nifty.com (★を@に置き換えて下さい)
当日経過報告
- (午前8時30分更新) この後午前9時より節分会 多羅菩薩法 開白の座を厳修します。
- (午前10時50分更新) 午前10時17分、多羅菩薩法開白の座終了しました。
本日の多羅菩薩さんはいつもにも増して端正なお姿です。 新たな年が、安寧な一年でありますようにと祈念しました。 そしてそれにも増して、現在私たち直面している試練を通じて私たちが 少しでも本質に近づくことができますようにと祈念致しました。実際に行法に入ると、 目指すべきゴールは単なる「安寧」にとどまらずその先にある本質の世界なのだということを いつも再認識させられます。
この後正午より理趣三昧法会を厳修します。 - (午後1時更新) 理趣三昧法会終了しました。本尊多羅菩薩の御宝前にて理趣経を読誦し
梵唄・神呪を唱えてご供養致しました。
「音聲(おんじょう)即ち実相を顕す」と申しますように、
読経・真言のその音自体に本質を含んでいるとされます。
本尊に読経・真言をお供えすることにより仏の徳を讃じ、
その功徳が全ての人々・生き物に巡り来たりますようにと御祈念致しました。
節分会の締めくくりとなる多羅菩薩法 結願の座は午後3時より厳修します。 - (午後4時15分更新) 節分会 多羅菩薩法 結願の座終了しました。
本日の節分会、二箇座の多羅菩薩法と理趣三昧法会を通じ皆様の一年間のご健康と安寧、 そしてより根源的な世界・ 本質的な世界へと近づいて行けるよう御祈念致しました。 当会施主の皆様に感謝申し上げますと共に、 改めまして有縁無縁にかかわらず皆様の諸願成就と悉地成就をお祈り申し上げます。
2021年1月多羅菩薩縁日祈祷
日時 2021年1月18日(月)午前9時開白
場所 青蓮庵道場
内容 多羅菩薩法 三箇座厳修
- 午前9時 開白
- 正午より 第二座
- 午後3時より 結願の座
当日経過報告
- (午前8時30分更新) この後午前9時より多羅菩薩法三箇座、開白の座を厳修致します。
- (午前10時35分更新) 午前10時30分、開白の座終わりました。 本日も多羅さんはとてもクリアです。
- (午後1時5分更新) 午後0時55分、多羅菩薩法第二座終わりました。 本日の京都市内は朝から久しぶりの好天に恵まれ、 道場内にも日差しが射しています。この明るい光の中、修法は穏やかに進んでおります。
- (午後7時05分更新) 午後4時20分、本日の多羅菩薩法三箇座、結願の座が終わりました。
私達密教僧が日々修している行法は、本尊と行者が一体となることがその主旨なのですが、 そのなかで自身の胸にある30センチメートルほどの月輪を 宇宙の極限まで広げるイメージを展開する部分があります。 宇宙の物理的次元の限界である「観測可能な宇宙」の大きさが10の27乗メー トルと言われ、さらに物理的次元を越えた全存在であるところの法界は文字通り 物理的尺度では測れない存在としてさらに広大に広がっています。この全存在を 仏・如来と呼んだりする訳ですが、この広大な広がりの中で芥子粒のような存在 である自分が、この宇宙全体・法界全体というアイデンティティと同化せんが為 に修法を修さずにおられないという根源的な欲求・指向性というものは、宇宙全 体即ち仏・如来が自ら修さずにおられないという根源的指向性と呼応しているの ではないかと思われます。
私達は、本来不可分なる宇宙全体から仮そめのリアリティによってその一部だけ を切り取って「(仮そめの、本来は実体のない)自己」という概念を生物学的な 個体の輪郭と重ねて実体であるかのように認識している訳ですが、それはあくま でも後得的な仮の概念に過ぎず実体ではありません。真に実在と言えるのは物理 的次元のみならずあらゆる次元を含んだ、従って我々は直接知覚することのでき ない不可分なる宇宙・法界全体のみで、それすら「概念化」された瞬間に実体で はなくなってしまうものです。けれども、便宜上切り取られた「かりそめの自己」 は実在たる法界全体に帰ろうとする根源的な指向性を持っているのではないか。 つまり、(仏教に限らず世界のあらゆる文化における)「行者」達が「修さずにお られない」という根源的欲求・意志は、宇宙すなわち仏の意志でもあるのだろう。 そうしたことを改めて考えた一日でした。
ここで一つ大事なのは、仏と行者は元々別だったものが「一体となる」訳では なく、本来不可分だったものがその全体性に「帰る」のだという点です。 ですから、修法によって到達する状態は何か「超越的な」状態なのではなく、 最も本来的で、宇宙のもっとも「素の状態」に帰ることなのではないかと思います。
ところで、お寺では普段何気なくご祈願・ご供養と申しますが、 修法とご祈願・ご供養の関係は重要な問題です。 まずは無心に修法を修しほんの1ミリでも仏の全体性に近づいた上で、 ひとつの求める有り様(ありよう)を仏に問うのがご祈願かと思います。 その求めるありよう即ち願い事が 本質的なものであるならば何らかの答えが返ってくるでしょうし、本質的なもの ではないならば単に実現しないか何らかのオルターナティブな答えが返ってくる でしょう。
一方ご供養は、身体を離れた魂が(身体を離れただけでは仏という全体性に帰る ことはできませんから)少しでも全体性に帰ることができるようにと引摂 (いんじょう)するのがその要旨ではないかと思います。
したがって、ご祈願にせよご供養にせよ、常の行法によりほんの僅かずつでも仏 の全体性に近づく営みを続けていて初めて、実(じつ)のあるご祈願・ご供養が できるのではないかと思います。
世俗の世界に身体を置いて生きざるを得ない者としては様々な困難もありますが、 一行者として、時空を越えて連綿と受け継がれてきた修法を確かに引き継いで参 りたいと思います。
修正会
日時 2021年1月1日(金)午前0時開白
場所 青蓮庵道場
内容 多羅菩薩法 並びに 理趣三昧法会 厳修
- 午前0時 多羅菩薩法 開白の座
- 午前9時 理趣三昧法会
- 正午 多羅菩薩法結願の座
また併せて、新年のご祈願・ご供養を承りますので、ご希望の方はメールあるいは電話・ FAXにてお申し込み下さい。 ご希望の願主様には祈念のしるしとして、多羅菩薩の御祈祷札(紙札・高さ約21cm)を授与致します。 また木札(高さ約30cm)のご用意もありますのでご希望の方はお申し出下さい。
お申し込み先:
真言宗単立寺院 青蓮庵
電話/FAX: 075-432-8250
E-Mail: shoren-an★mbe.nifty.com (★を@に置き換えて下さい)
なお、当庵は庵主(住職)の修行道場として開かれた経緯から、 現在のところ一般の方がご参拝頂くことはできません。 当庵にて修法後にご報告させて頂く形となりますので、何卒ご了承下さい。 ご祈願・ご供養の詳細については当庵ホームページ内 「ご祈願・ご供養」をご覧下さい。
当日経過報告
- (2020年12月31日午後11時30分更新) この後2021年1月1日午前0時より修正会開白の座・ 多羅菩薩法を厳修致します。
- (2021年1月1日午前2時30分更新) 午前2時10分、開白の座終了しました。
通常、一座の行法の所要時間は1時間前後になることが多いのですが、
今回は行法の中核に当る部分の観想を念入りに修した結果、約2時間の修法となりました。
この修正会の趣旨の一つは「新たな年の安寧を祈るため」と申しましたが、しかしながら、 危機と好機は常に表裏一体で、常とは違った激動の状況・追い詰められた状況にあってこそ 明らかになること・進展することもあるのだろうと思います。 この今目の前に与えられた機会を最大限生かすことこそが我々に求められていることなのかも 知れません。
単なる表層的に「安寧な」一年よりも、今学ぶべき事・受け取るべき事・生かすべき事を しっかり全うできる一年を祈りたいと思います。
次は午前9時より本尊多羅菩薩の御宝前にて理趣三昧法会を厳修致します。 - (2021年1月1日午前10時更新) 午前9時40分、理趣三昧法会が終了しました。
年頭に当り、理趣経を読誦し梵唄を奏し神呪を唱えて、
本尊多羅菩薩始め当庵に勧請している諸仏諸神にご供養致しました。
修正会を締めくくる多羅菩薩法・結願の座はこの後正午より厳修の予定です。 - (2021年1月1日午後1時40分更新) 午後1時20分、修正会・多羅菩薩法、無事に結願致しました。 本尊多羅菩薩の瞳の光もひときわ強くなり、今年一年修法に励もうという気持ちを新たに致しました。 願主の方々はじめ、皆様にとって今年一年がたとえ試練に直面したとしても有意義な一年となるよう、 重ねてお祈りしたいと思います。