2020年(令和2年)法会の記録
2020年12月多羅菩薩縁日祈祷
日時 2020年12月18日(金)午前9時開白
場所 青蓮庵道場
内容 多羅菩薩法 三箇座厳修
- 午前9時 開白
- 正午より 第二座
- 午後3時より 結願の座
当日経過報告
- (午前8時39分更新) この後午前9時より多羅菩薩法三箇座、開白の座を厳修致します。
- (午前10時25分更新) 午前10時15分、開白の座を終えました。
修法の中で仏の世界に入っていく上で、道場(外的環境のみならず内的な精神状況も含め)を浄め、 場を乱すものが入ってこないようにバリヤを張る「結界法」の重要性を再認識する一座でした。
第二座は正午より厳修の予定です。 - (午後1時5分更新) 午後1時、第二座終了しました。第三座結願の座は午後3時より厳修の予定です。
- (午後5時10分更新) 午後4時10分、多羅菩薩法三箇座無事に結願致しました。
一座の行法においては、その中心部分で三昧(さんまい; 深い瞑想状態)に入り本尊そして 全宇宙・全存在に帰一することを目指すのですが、 この深い瞑想状態では外的内的両面の感覚が研ぎ澄まされとてもセンシティブな状態になるため、 外乱やネガティブな想念などの「魔」も入りやすくなります。 従って密教の修法の体系には、そうした「魔」から身を護るための仕組みが巧みに組み込まれています。 修法も座数を重ねていくと次第の中の一つ一つの手順がともすれば形骸化し 自動化してしまうこともあるのですが、 本日の修法では、この「結界」を張る一連の手順が終わり ここから一座の行法の核心部分というところでふと、 とても静かで澄明な空間にいることに気がつきました。 千年以上に渡り受け継がれている密教の修法の構成が いかに計算し尽くされたものであるかということを改めて認識させられました。
本日の多羅菩薩縁日祈祷は令和2年の終い縁日となります。 この度の御祈祷では施主様方のご祈願を本尊多羅菩薩にお伝えすると同時に、 この一年の新型コロナ禍関連の物故者の追福菩提を祈り、 来る新しい年が安寧な一年になるようご祈念致しました。 折しも新型コロナ禍は第三波が猛威を振るっておりますが、 皆様のご健康を改めてお祈り致します。
2020年11月多羅菩薩縁日祈祷
日時 2020年11月18日(水)午前9時開白
場所 青蓮庵道場
内容 多羅菩薩法 三箇座厳修
- 午前9時 開白
- 正午より 第二座
- 午後3時より 結願の座
当日経過報告
- (午前8時25分更新) この後午前9時より多羅菩薩法三箇座、開白の座を厳修致します。
- (午前10時25分更新) 午前10時10分、多羅菩薩法開白の座終了しました。 第二座は正午より厳修の予定です。
- (午後0時10分更新) 都合により第二座は午後0時15分に開始します。
- (午後1時15分更新) 午後1時10分、多羅菩薩法第二座終了しました。 第三座結願の座は午後3時より厳修の予定です。
- (午後4時40分更新) 午後4時5分、多羅菩薩法三箇座無事に結願致しました。
一日三箇座、行法に専念できる時間はとても貴重なものです。 密教行者としての生活の理想はいわゆる律院生活です。 即ち、戒律に従い二十四時間三百六十五日、衣食住・行住坐臥が規定されて、 生活の全てが仏の世界に入って行くためだけにデザインされた生活です。 その中では、修法の中での三昧(さんまい) 即ち仏の世界に没頭している意識状態が日常となり、 我々の日常の世俗での生活ではベースラインの 意識状態になっている物質界のリアリティがかりそめのものだということがはっきりと実感されます。 しかしながらそうした生活を現代の社会において維持することはとても難しいことです。 けれども仏の世界・本質の世界を目指す上での最良のマニュアルの宝庫である密教を 具体的に実現するためには、 律院生活の実践が不可欠であると思われます。 現実的に日々の生活を支えるための雑務に追われる時間もありますが、 密教行者としての日々の生活の在り方の根本を忘れず、日々進んで参りたいものです。
この度の多羅菩薩縁日祈祷においても施主様より多大な御喜捨を頂きました。 ここに篤くお礼申し上げます。 有縁無縁全ての方々の身体健全・諸願成就を改めてお祈り致します。
2020年10月多羅菩薩縁日祈祷
日時 2020年10月18日(日)午前9時開白
場所 青蓮庵道場
内容 多羅菩薩法 三箇座厳修
- 午前9時 開白
- 正午より 第二座
- 午後3時より 結願の座
当日経過報告
- (午前8時35分更新) この後午前9時より多羅菩薩法三箇座、開白の座を厳修致します。
- (午前11時25更新) 午前10時35分、開白の座終了しました。
- (午後1時45更新) 午後1時15分、第二座終了しました。 本日も若狭・宝篋山天徳寺の瓜割りの水を本尊にお供えしています。 結願の座はこのあと午後3時から厳修します。
- (午後4時55分更新) 午後4時10分、結願の座終了しました。
本日の京都は昨日の雨とは打って変わり秋晴れの空が広がりました。
青蓮庵本尊の多羅菩薩のタンカ(仏画)の背景にも
群青色の青空が描かれています。
今日の三座の行法はこの青空のような爽やかな三昧に恵まれました。
特に一座目はいつも増して様々な観想(ヴィジョン)
が広がり、いつもより長めの約一時間半の修法となりました。
この抜けるような青空の高さの向こうに、
仏の境界があるのだろうかと思われました。
本日の縁日祈祷、三座の行法を通じて本尊多羅菩薩を供養し、 また併せて願主様の願いをしっかりと多羅菩薩にお伝え させて頂きました。重ねて、多羅菩薩のゆるぎない慈悲が皆様に届きますよう お祈り申し上げております。
秋季彼岸会
日時 2020年9月22日(火)秋分の日 午前9時開白
場所 青蓮庵道場
内容 多羅菩薩法 並に 理趣三昧法会 厳修
- 午前9時より 多羅菩薩法 厳修
- 正午より 理趣三昧法会 厳修
秋季彼岸会においてご祈願・ご供養を希望される方は、
- 願主様のお名前・読み仮名・ご住所・電話番号
- ご祈願の場合は願意(お願い事)
- ご供養の場合は御故人の御戒名(あるいは御法名)・俗名・没年月日・享年・願主様との続柄 (分かる範囲・差し支えのない範囲で構いません)、 また「○○家先祖代々」でのお申し込みも承ります
ご祈願の場合、紙製の御祈祷札を作成し御祈祷ののち願主様に送付させて頂きます。
ご供養の場合、本尊の御宝前に各精霊の経木塔婆をお祀りし 願主様のお名前とご故人のご戒名を読み上げてご供養させて頂きます。
お申し込み先:
真言宗単立寺院 青蓮庵
電話/FAX: 075-432-8250
E-Mail: shoren-an★mbe.nifty.com (★を@に置き換えて下さい)
当日経過報告
- (午前8時30分更新) この後午前9時より多羅菩薩法厳修致します。
- (午前10時55分更新) 午前10時5分、多羅菩薩法終了しました。 この後正午より理趣三昧法会を厳修致します。
- (午後1時25分更新) 午後0時45分、理趣三昧法会終了致しました。
本尊供養法などの行法は微音で真言を唱えながら印を結び観想を展開してゆくことで本尊と繋がり 供養するのに対し、理趣三昧法会は理趣経の読誦を中心とする法会で、 音声(おんじょう)による「響き」によって「仏の場」が作られ、 本尊と繋がり御故人の魂を供養するものです。 理趣三昧は行法によって深い世界に降りてゆく感覚とはまた異なり、 一種華やかな瞑想と言うことができるかと思います。 心なしかご本尊もいつもより華やかな笑顔をたたえておられるように見受けられました。
本日は施主の方々の御祈念を受け、各家先祖代々過去聖霊ならびに御故人各位の塔婆を建立し、 各各精霊の追福菩提をお祈りさせて頂きました。 必ずや、皆様の真心は御故人方に届いておられることと思います。
本日の秋季彼岸会の開筵にあたり施主様方より多大な御浄財を賜りました。 この場をお借りして篤くお礼申し上げます。 重ねて各家家内安全・身体健全・諸願成就をお祈りさせて頂きます。
2020年9月多羅菩薩縁日祈祷
日時 2020年9月18日(金)午前9時開白
場所 青蓮庵道場
内容 多羅菩薩法 三箇座厳修
- 午前9時 開白
- 正午より 第二座
- 午後3時より 結願の座
当日経過報告
- (午前8時30分更新) この後午前9時より多羅菩薩法三箇座、開白の座を厳修致します。
本日は昨日お参りした若狭・宝篋山天徳寺の瓜割の滝の若水をお供えしております。 - (午前10時30分更新) 午前10時10分、開白の座終了しました。 修すほどに多羅菩薩さんの存在が堅固かつクリアになっていくということを、 改めて感じております。
- (午後1時15分更新) 午後1時10分、第二座終了しました。
- (午後5時10分更新) 午後3時55分、三座行法、結願致しました。
本日の修法を通じて改めて本尊・多羅菩薩の非常にクリアなお姿に接することができました。
多羅菩薩と共に生きていくのだという気持ちを新たに致しました。
また、密教の修法の一つの目標は「無分別三昧」を得ることです。 ここで言う「分別」とは仏教用語で、ものの名前など「概念化」を通じて世界を認識することです。 「概念」とは世界をひとつの枠組みにはめてその枠組みによって世界を分断することであって、 概念化を介した認識は世界それ自体の知覚ではありません。 また「概念化」の枠組みはあくまでも仮のものであって絶対的なものではありません。 このことを指して、仏教では「空(くう)」と言います。 我々がなかなか離れることのできないこの「概念化」の プロセスを止め、概念化を介さず世界自体を知覚するための訓練のひとつが密教の修法です。 それによって、自覚の有無にかかわらず我々が乗っかっているところの認識論の枠を拡張し、 究極的に「広い世界」を見ようとするのが、仏教の目指すものであるということができます。 「空性(くうしょう)」を理解しその究極的な知覚から世界を見た時、 生と死の意味も根本的に変わり、 また我々の日常である、一面的な「物の次元」からのみ見ることにより生じる 「無知」としての我欲や怒り・不満・不安も、 全く違ったものとして見ることができるはずです。 この「究極的な広い視野」が仏教の目指すものであり、 仏教における本質的な「供養」や「祈願」を裏打ちするものなのだろうと思います。
実際にその視点にまで到達することは並大抵のことではないだろうと思います。 けれどもそれを本気で目指そうとする者が、真の密教行者、真の密教僧なのだろうと思います。 そうしたことを考えた本日の修法でした。
この度も、篤信の願主様より御喜捨を頂きました。 まだまだ未達の行者ながら、精一杯願主様の願意を本尊様にお伝えさせて頂きました。 この場をお借りして篤くお礼申し上げます。これからも精進を続け 少しでも人々に「おかげ」をお返しできるよう不断の努力を続けて参りたいと思います。
2020年8月多羅菩薩縁日祈祷
日時 2020年8月18日(火)午前9時開白
場所 青蓮庵道場
内容 多羅菩薩法 三箇座厳修
- 午前9時 開白
- 正午より 第二座
- 午後3時より 結願の座
当日経過報告
- (午前9時15分更新) 諸事情により、本日の開白の座は午前9時30分より開始致します。
- (午前11時更新) 午前10時50分、開白の座終了致しました。第二座は正午より厳修の予定です。
- (午後1時更新) 午後0時50分、第二座終了致しました。結願の座は午後3時より厳修の予定です。
- (午後4時分更新) 午後4時00分、結願の座終了致しました。
本日の三箇座の行法を通じ、密教行者の本分はただひたすらに澄明な行法を修すことであり、 あらゆる供養も祈願もその上に成り立っているということを改めて実感致しました。 修法の中で行者が本尊に帰一することにより、行者の修法の功徳は仏の功徳となり 仏の功徳は行者の功徳となりそしてその功徳は自ずと衆生の功徳となると言われます。 その原点を決して忘れることなく、日々励んで参りたいと思います。
本日の法会にあたり篤信の願主様より御喜捨を頂きました。ここに心より感謝申し上げます。
青蓮庵住職 岩田慈観 敬白
盂蘭盆会法要
日時 2020年8月16日(日)正午より
場所 青蓮庵道場
内容 理趣三昧法会および施餓鬼会厳修
盂蘭盆会いわゆる「お盆」は、既に亡くなられた精霊の滅罪の為に修す法会です。
当庵では「送り盆」に当る8月16日の正午より本尊多羅菩薩の御宝前にて理趣三昧法会を厳修し、
先亡の諸精霊の解脱を祈ります。
当庵盂蘭盆会法要にてご故人・ご先祖様のご供養をご希望される方は、
- 願主様のお名前・ご住所・電話番号
- 御故人の御戒名(あるいは御法名)・俗名・没年月日・享年・願主様との続柄 (分かる範囲・差し支えのない範囲で構いません)
- 「○○家先祖代々過去精霊」でのお申し込みも承ります
また、法会の最後には有無両縁一切霊等のご供養の為に施餓鬼供養を厳修致します。
お申し込み先:
真言宗単立寺院 青蓮庵
電話/FAX: 075-432-8250
E-Mail: shoren-an★mbe.nifty.com (★を@に置き換えて下さい)
当日経過報告
- (午前9時45分更新) 本日予定通り、正午より盂蘭盆会・理趣三昧法会 ならびに施餓鬼会を厳修致します。願主の皆様よりお申し込みの御故人様・御先祖様方の塔婆も 既に本尊御宝前にお祀りしております。
- (午後0時40分更新) 午後0時37分、理趣三昧法会終了致しました。
願主の皆様の御祈念を受け、御故人様・御先祖様の追福菩提を心よりお祈り致しました。
この後引き続き、有無両縁一切霊等・三界萬霊のご供養の為に施餓鬼供養を厳修致します。 - (午後1時50分更新) 午後0時50分、施餓鬼供養終了致しました。
ご供養を願われる方が居られる各々精霊のみならず、かつて人間として生きていたか否かに関わらず、
また御縁の有無に関わらず、全ての諸精霊等が救われることをお祈り致しました。
今年の夏は連日記録的な暑さが続いているのみならず、折からの新型コロナ禍に見舞われ、 帰省はおろか外出もままならない事態となっております。 これまでいつでも会えると思っていた人と会うこともなかなか難しくなり、 これまで当たり前と思っていたことが全く当たり前ではない世界となってしまいました。 "Stay Home"と言われるように日々家に籠もって暗いニュースなどばかりに接しておりますと、 どうしてもネガティブな悲観的な方へばかり気持ちが向いて行ってしまいます。
けれども、こうした危機的な状況に置かれてこそ、 これまでは気がつかなかったかけがえのないものに気がつくこともあるのではないでしょうか。 今この状況にあって初めて気がついたかけがえのないものを 大切にしていく貴重な機会とすることができるならば、 この状況におかれて初めて見つけることのできる「宝物」をしっかり拾い上げ、 これからの自分の財産にしていくことができるならば、 この厳しい経験にも大きな意味があったと言えるのではないでしょうか。
私、密教僧岩田慈観個人にとっても、これまで当たり前だったことが当たり前ではなくなった今、 いま一度本質に立ち返り、本質に従って生きていこうと誓い直した今年の盆行の日々でありました。
本年の青蓮庵・盂蘭盆会に当りましては施主の皆様から多大な御浄財をお寄せ頂きました。 ここに篤くお礼申し上げますと共に、所縁の御故人様方・ご先祖様方の追福菩提を重ねてお祈りして、 ご挨拶とさせて頂きたいと思います。
青蓮庵住職 岩田慈観 敬白
多羅菩薩縁日祈祷
期日 2020年7月18日(土)
場所 青蓮庵道場
内容 多羅菩薩法 三箇座厳修
- 午前9時より 開白の座
- 正午より 第二座
- 午後3時より 結願の座
当日経過報告
- (午前8時40分更新) この後午前9時より多羅菩薩法三箇座、開白の座を厳修致します。
- (午前10時45分更新) 午前10時30分、開白の座終了しました。 「あらゆる生きとし生けるものの魂に慈悲をお与えください」とひたすらに祈念致しました。 一座終えた途端、梅雨空の雲間から陽が射してきました。
- (午後1時更新) 午後0時55分、多羅菩薩法第二座終了しました。
- (午後5時更新) 多羅菩薩法三箇座、結願の座は予定より15分遅れて開始し、
午後4時15分無事に終了しました。
多羅菩薩の慈悲は法界(ほっかい;物質的次元のみならず全ての次元を含めた全宇宙)
に遍満しています。
いま、人と人との距離のありかた・関わり方も大きく変わろうとしています。
けれども、物理的距離のありかたに関わらず、人々の間の心の繋がり、
そして宇宙の本質との繋がりの重要性はむしろ増しているように思われます。
私自身も多羅行者として多羅菩薩と世界とを繋ぎ、
多羅菩薩と共にひたすら進んで参りたいと思います。
本日の法会にあたり篤信の願主様より御喜捨を頂きました。ここに心より感謝申し上げます。
多羅菩薩縁日祈祷
期日 2020年6月18日(木) 午前9時より
場所 青蓮庵道場
内容 多羅菩薩法 並びに 十一面観音法 厳修
- 午前9時より 多羅菩薩法 厳修
- 正午より 十一面観音法 厳修
- 午後3時より 多羅菩薩法 厳修
当日経過報告
- (午前8時45分更新) この後午前9時より、多羅菩薩法開白の座を厳修致します。
- (午前10時35分更新) 午前10時20分、多羅菩薩法開白の座終了しました。
本日の多羅菩薩様はいつもよりベールを一万剥いだようにクリアで、そしてシンプルなお姿です。
真理というものはクリアでシンプルなものなのかも知れません。
多羅菩薩様は、クリアでシンプルでそしてソリッドなお姿です。 - (午後1時20分更新) 午後1時10分、十一面観音法を終了しました。
十一面観音を勧請し、新型コロナウイルス禍の早期収束を祈ると共に、 ウイルス感染による病死者の方々と 直接間接問わず新型コロナ関連で亡くなられた全ての方々と生き物たちの菩提を祈りました。
そして、私たちががこの試練を通じてより良い世界に進んで行けますようにと祈念致しました。 - (午後4時20分更新) 午後4時、多羅菩薩法結願の座が終了しました。
本日の修法は多羅菩薩様のクリアなお姿が印象的でした。
本日の法会にあたっても、篤信の願主様より御喜捨を頂きました。茲に心より感謝申し上げます。
弘法大師降誕会
期日 2020年6月15日(月) 午前9時より
場所 青蓮庵道場
内容 弘法大師法および多羅菩薩法 厳修
- 午前9時より 多羅菩薩法 厳修
- 正午より 弘法大師法 厳修
- 午後3時より 多羅菩薩法 厳修
この機にお大師様へのご供養・ご祈願をご希望の方は当庵までお申し込み下さい。
当日経過報告
- (午前8時25分更新) この後午前9時より多羅菩薩法厳修致します。
- (午前10時40分更新) 午前10時30分、多羅菩薩法第一座終了しました。
- (午後1時30分更新) 午後1時、弘法大師法終了しました。
弘法大師の言葉「虚空尽き衆生尽き涅槃尽きなば我が願いも尽きなん」(「高野山萬燈会願文」)が 頭に浮かびました。この言葉は『理趣経』(真言宗の常用経典)の 「百字の偈」の冒頭の句「菩薩勝慧者 乃至尽生死 恒作衆生利 而不趣涅槃」 (菩薩は勝れた智慧を持ち なべて生死が尽きるまで 恒に衆生の利を作(な)し たえて涅槃に趣かず) とも相対応しているかと思います。これらの言葉は、真言行者の自利行と利他行のありようを 示すものであり、菩薩と弘法大師の慈悲を示すものでもあります。 けれども、これは「衆生の幸せなしに自らの幸せはない」という現世的な慈悲を表すのみならず、 個人・個体としてのアイデンティティに固着せず宇宙全体・全存在としてのアイデンティティに 帰することを目指すという密教の究極の目的を示すものでもあると思われます。 この精神が、後代の浄厳律師(1639-1702)の言葉 「仏の本体は法界(物質的次元のみならずあらゆる次元を含む宇宙全体)遍満しており、 真言行者の本体も法界に遍満しており、そしてあらゆる衆生の本体も法界に遍満している。 しかし、衆生はそのことに気づかず生死に輪廻している。 だから、真言行者が衆生の為に悲愍を発(おこ)す時、行者の修すところの功徳は自ずから一切衆生が なすところの功徳となるのだ。これをすなわち真言行者の自利利他の行という」(『別行次第』より)、 にも引き継がれているものと思います。 本日の弘法大師降誕会に際し、この密教の原点を忘れず日々修していかねばならないという気持ちを 新たに致しました。 - (午後4時15分更新) 午後3時55分、多羅菩薩法第二座終了し、本日の弘法大師降誕会行法三箇座、 無事結願致しました。本日の多羅菩薩さんは一段と透明感のあるお姿でした。 弘法大師を始め遠くインドより密教を伝えて下さった諸大祖師に感謝を捧げ、 密教行者としての初心を忘れずこれからも精進して参りたいと思います。
2020年5月 多羅菩薩縁日祈祷
期日 2020年5月18日(月)
場所 青蓮庵道場
内容 多羅菩薩法 並びに 十一面観音法 厳修
- 午前9時より 多羅菩薩法 厳修
- 正午より 十一面観音法 厳修
- 午後3時より 多羅菩薩法 厳修
多羅菩薩は観音そして仏の深い慈悲を象徴する仏様であり、 十一面観音菩薩は仏による浄化を象徴する仏様です。 そのお姿は、多羅菩薩は無限に広がる聖なる水の海の上に住しておられ、慈悲の水を世界に巡らし、 十一面観音菩薩は左手に聖なる水に満たされた水瓶を持っておられて、その水を世界を洗い清め、 またその水で病の熱を冷やして下さいます。
このようにお二人とも水と関係の深い仏様でもありますが、 多羅菩薩は仏の慈悲が世界に向けて無限に広がっていくように水平方向に水を巡らし、 十一面観音は天にある仏の水・本質の水をこの世に導くように 垂直方向に水を繋いでおられるように感じられます。 多羅菩薩と十一面観音菩薩を供養することで、 言わば縦の糸と横の糸を織り合わせた広大な仏の布で世界を護り、 この世の慈悲と浄化を祈念致したいと思います。
(なお、当庵は庵主(住職)の修行道場として開かれた経緯から、 現在のところ一般の方がご参拝頂くことはできません。 当法会でのご祈願・ご供養をご希望の方は当庵にて修法後にご報告させて頂く形となりますので、 何卒ご了承下さい。
ご祈願・ご供養の詳細については当庵ホームページ内 「ご祈願・ご供養」をご覧下さい。)
当日経過報告
- (午前8時30分更新) この後午前9時より、多羅菩薩法第一座厳修致します。
- (午前10時30分更新) 午前10時25分、多羅菩薩法第一座終了しました。
- (午後1時40分更新) 午後0時55分、十一面観音法終了しました。
修法を通じて改めて感じられることは、 現在の新型コロナ感染とそれに伴う様々な危機的状況自体が、 我々が更に先へ進むために必要な一つの過程なのだろうということです。 その中でかけがえのない生命が失われてしまったり、 あるいは感染は免れても深刻な経済的危機にさらされている方々も沢山居られると思います。 けれども、我々が望むか否かに関わらず、今我々には激烈な体験を経てでも社会の変容・ 価値観の変容が必要なのかも知れません。
私自身、檀家の制度はとらず単立寺院として小さな庵を結び活動を続けているため、 経済的な基盤は必ずしも堅固ではなく、 ここ数ヶ月は修法の時間をある程度犠牲にしてでも生活費確保のための アルバイトをしなければならない状況が続いております。 けれども、目先の経済的安定よりも仏の道・本質への道を 求める在り方として、現在の形を自ら選んで活動しております。 仏前での作法が密教行者・密教僧としての本分であることは言うまでもありませんが、 僧衣を着て壇上に登るだけが仏の道ではありません。 一人の生身の密教行者として、 この社会の在り方の大きな変化と抜き差しならない立場で対峙しながら、 本質を求める者としての進むべき道を模索して参りたいと思います。 - (午後4時15分更新) 午後3時55分、多羅菩薩法結願の座を終了しました。
本日も多羅菩薩様は座を重ねる毎に、にこやかな、華やかなお顔になっていかれました。 きっと多羅菩薩様はこれからも我々不器用な人間達を見護って下さることと思います。
本日の縁日祈祷にあたり、篤信の施主様方より御喜捨を頂きました。誠に有り難うございました。
2020年4月 多羅菩薩縁日祈祷
期日 2020年4月18日(土)
場所 青蓮庵道場
内容 多羅菩薩法 並びに 十一面観音法 厳修
定例の当庵本尊・多羅菩薩の供養に加え、
新型コロナ禍の早期終息を祈念し十一面観音法を厳修致します。
- 午前9時より 多羅菩薩法 厳修
- 正午より 十一面観音法 厳修
- 午後3時より 多羅菩薩法 厳修
当日経過報告
- (午前8時20分更新) この後午前9時より、多羅菩薩法第一座厳修致します。
- (午前10時50分更新) 午前10時30分、多羅菩薩法第一座終了しました。
新型コロナウイルス禍の早期終息もさることながら、 「我々がより本質的な在り方に進んで行けますように」 と祈念しております。 - (午後1時20分更新) 午語1時10分、十一面観音菩薩法一箇座終了しました。
霊峰白山の十一面観音を勧請致しました。行法が始まると共に突風が吹き雷雨となり、 すぐ近くに一発の落雷がありました。 行法終わると共に雨風は止み、陽が射してきました。 龍の姿を取った十一面観音がやって来たのかも知れません。
この行法を通じ、新型コロナウイルス罹患者の方々の早期回復と感染拡大の早期終息を願うと共に、 深い浄化を心より祈念致しました。 - (午後16:20更新) 午後3時55分、多羅菩薩法結願の座を終了しました。
新型コロナウイルスとの関わりの中で、我々一人一人が、 本質的な有り様を見いだしていけますようにと祈願致しました。
本日は午前中から雨でしたが、この結願の座が始まる前には青空がのぞき、 穏やかな天気の中結願を向かえました。ウイルスもまた大自然の営みの一つです。 その前にあって、我々も謙虚さを忘れず、 自らの生き方を問い直していく必要があると思われました。
本日の縁日祈願に当たり、篤信の施主様より御喜捨を頂いております。 この場を借りて厚くお礼申し上げます。
仏生会・多羅菩薩秘法供
4月8日は仏教の開祖釈尊(お釈迦様)のお誕生日に当ります。
釈尊のお誕生日の法会は「仏生会」あるいは「降誕会」「お花まつり」とも呼ばれ、
小さな子供のお姿の釈尊のお像に産湯に見立てた甘茶をかける風習から
「灌仏会」と呼ばれることもあります。
当庵では釈尊のお誕生日を祝して本尊・多羅菩薩を供養する多羅菩薩秘法供を厳修し、
仏の道をこの世に示して下さった釈尊に感謝を捧げます。
また併せて、現在さらに大規模な感染に至るかあるいは減少に転じるかの瀬戸際にある
新型コロナウイルス感染症の早期終息を
本尊・多羅菩薩に祈念致します。
当法会の中でのご祈願・ご供養も承りますので、
ご希望の方はメールあるいは電話・FAXにてお申し込み下さい。
ご希望の願主様には祈念のしるしとして、
多羅菩薩の御祈祷札(紙札・高さ約21cm)を授与致します。
(なお、当庵は庵主(住職)の修行道場として開かれた経緯から、
現在のところ一般の方がご参拝頂くことはできません。
当庵にて修法後にご報告させて頂く形となりますので、何卒ご了承下さい。
ご祈願・ご供養の詳細については当庵ホームページ内
「ご祈願・ご供養」をご覧下さい。)
期日 2020年4月8日(水) 8:00より
場所 青蓮庵道場
内容 多羅菩薩法 三箇座厳修
修法開始時間 午前8時・午前11時・午後2時(予定)
当日経過報告
- (午前7時30分更新) このあと午前8時、多羅菩薩法三箇座 開白致します。
- (午前9時55分更新) 午前9時25分、第一座終了しました。
- (午後0時10分更新) 午後0時05分、第二座終了しました。
- (午後3時20分更新) 午後3時05分、多羅菩薩法三箇座 結願(けちがん)致しました。
当法会を支えて下さいました施主の方々には深く感謝申し上げます。
昨日は7都府県に緊急事態宣言が出され、新型コロナ禍も大規模感染に至るか 徐々に終息に向かうかの瀬戸際に立たされているようです。 ウイルスと人間の関係について、生物学者の福岡伸一氏が熱力学的な概念である動的平衡の観点から 興味深いお話しを語っています( 「「ウイルスは撲滅できない」福岡伸一さんが語る動的平衡」 朝日新聞電子版2020年4月6日付)。 ウイルスは時に宿主に病気や死をもたらすこともあるが、 それ以上に遺伝情報の交換と包摂に役に立ってきたし、 またその個体の病気や死すらも、個体や種や生態系にとっては動的平衡を促進する利他的な つまり宿主や宿主の属す生態系に役に立つ作用があるとのことです。 つまり、個体や種や生態系の環境への耐性や柔軟性を確保するためには ウイルス感染は有意義だということでしょうか。
重大な病気や死をもたらすウイルス感染は私たちにとっては生命の危機であり 生活の危機であることは間違いのないことですが、 個体あるいは個人というアイデンティティを一旦離れ、 種や生態系としてのアイデンティティから見るならば、 現在の新型コロナ禍の状況も単に悪害とは言い切れないのかも知れません。 大事な人の命が奪われたり生活が困窮することは、つらく悲しいことであることは間違いありません。 けれども、より広い視野から現象を見直すならば、 新たな意義を見いだすこともできるのかも知れません。
仏教において説かれる「空」という概念は、 認識主体を離れて物理的に存在する実体は無いという考え方です。 そこでは、「私」というアイデンティティが私という生物学的個体と不可分であるという感覚も 相対的なものでしかなく、一つの思い込みに過ぎません。 この思い込みをリセットし、日常(世俗)に密着しすぎた価値観や概念から一旦離れ、 より広い視点から世界を見直すことは仏教の求める道でもあります。 現在の新型コロナウイルス禍にあっても、そこにある積極的な意義を、 様々な視点から見いだして参りたいものです。
青蓮庵住職 岩田慈観 敬白
春季彼岸会
一年に二回、春分の日と秋分の日を中日として前後三日、合計七日間行なわれる法会は
「彼岸会(ひがんえ)」と呼ばれます。
「彼岸」とは彼(か)の岸つまり向こう岸を意味し、
長い修行の末にたどり着くことのできる肉眼には見えない本質の世界、
仏の世界のことを指し、この本質の世界にたどり着くことを「到彼岸(とうひがん)」
とも呼びます。これに対し、我々が生きているモノの世界・うわべの世界は
こちら側の岸という意味で「此岸(しがん)」と呼ばれます。
昼と夜の長さがちょうど釣り合い、これから徐々に昼が長くなり冬から夏に向かう春分の日、
あるいは徐々に夜が長くなり夏から冬に向かう秋分の日という、
年に二回の季節の節目のこの時期に、
日常生活に忙殺される日々を送っている心の足を一旦休め、
我々の日々の生活を見えないところで支えて下さっている、
様々な出会いや人々や物事との出会いのご縁、
またあの世から我々を見守って下さっているご故人・ご先祖様へのご恩、
そして肉眼では直接認識することの出来ない本質の世界に思いを寄せる時間を
持ちたいと思います。
当庵では春の彼岸の中日にあたる3月20日(春分の日)、青蓮庵本尊・多羅菩薩の御宝前にて
多羅菩薩秘法供三箇座を厳修致します。
只今、当会先祖供養・各種ご祈願を受け付けております。
ご希望の方はメールまたはお電話・FAXにてお申し込み下さい。
願主様には多羅菩薩の御祈祷札(紙札・高さ約21cm)を授与致します。
(なお、当庵は庵主(住職)の修行道場として開かれた経緯から、
現在のところ一般の方にご参拝頂くはできません。
当庵にて行法結願後にご報告させて頂く形となりますので、何卒ご了承下さい。
ご祈願・ご供養の詳細については当庵ホームページ内
「ご祈願・ご供養」をご覧下さい。)
期日 2020年3月20日(金)午前9時 開白
場所 青蓮庵道場
内容 多羅菩薩秘法供 三箇座厳修
修法開始時間 午前9時・正午・午後3時(予定)
(所要時間は各座約1時間を予定しております。)
当日経過報告
- (午前8時30分更新) 午前9時、多羅菩薩法三箇座開白致します。
- (午前10時30分更新) 午前10時20分、開白の座終了しました。
今日の多羅菩薩様もまるで満開の桜のように華やかです。これから春が始まります。 - (午後1時30分更新) 午後1時5分、多羅菩薩法第二座終了しました。
多羅菩薩様は、無尽の香水(清浄な仏の水)の海に浮かぶ蓮の花の中の世界に住しておられます。 (私たちはなかなか気がつけませんが)この宇宙もまたは仏の水・本質の水に満たされています。 この世界は清濁様々な側面がありますが、清い水を汲んで参りたいものです。
今日からがらっと空気が変わりました。本当に、春がやってきたようです。 - (午後4時10分更新) 午後3時55分、結願の座終了しました。
当法会を支えて下さった施主の皆様には心より感謝申し上げます。 青蓮庵では引き続き本尊多羅菩薩の元、有縁無縁諸精霊等のご供養を続けて参ります。 また当会祈願主様はじめ有無両縁の皆様の諸願成就をお祈り致します。
青蓮庵住職 岩田慈観 敬白
春期彼岸参り
春期彼岸会に当たり、只今施主様のご自宅をご訪問してのご先祖供養
のご依頼を承っております。
3月19日現在、3月21(土)・22日(日)・23日(月)が対応可能です。
ご希望の方はメールまたはお電話・FAXにてお知らせ下さい。
なお、ご訪問対応地域は京都市を中心として京都府および近隣府県となりますが、
それ以外の地域でも可能な限り対応致します。ご希望の方はご相談下さい。
ご祈願・ご供養の詳細につきましては当庵ホームページ内
「ご祈願・ご供養」をご覧下さい。
2020年3月多羅菩薩縁日祈祷
期日 2020年3月18日(水) 午後5時30分より
場所 青蓮庵道場
内容 多羅菩薩秘法供 一箇座厳修
修法厳修のご報告 (3月18日午後7時50分更新)
午後6時55分、一座行法終了致しました。
新型コロナウイルス禍など社会的にも大変な時期ではありますが、
行者自身も驚くくらい、本日の多羅菩薩様は華やかで福々しく感じられました。
どうやら、禍(わざわい)は必ず福に転ずることができるようです。
仏教には「因果応報」あるいは「善業善果・悪業悪果」という言葉があります。
それは、(今世に限らず)我々が為した全ての行為・行い(業)は、
形を変えた結果(異熟果)として現れるという意味ですが、
しかしながら「善業善果・悪業悪果」という言葉は、非常に誤解を生じやすい、
問題のある言葉のように思われます。
人間の次元においては、非常に表層的な部分のみを見て「善」・「悪」を判断してしまいがちです。
例えば、病気になってしまうことはとても苦しいことであり恐ろしいことであることは間違いのないことです。
けれども、その苦しい・恐ろしい経験の中でしか得られない「大切な何か」もあるのかも知れません。
ところが、苦しいこと・恐ろしいことは「不幸である」「悪いことである」と思い込んでしまうと、
そこでこそ得られる「大切な何か」に気づくことはできません。
「苦労」や「苦難」は「不幸」や「悪」とイコールではありません。
ですから、「善業」なのか「悪業」なのかも、また「善果」なのか「悪果」なのかも、
表層的に見るだけでは判断することはできませんし、むしろ真如の次元・本質的な次元から見れば、
「善」も「悪」もなく、あらゆる出来事や経験は全て意味のある大事なものなのかも知れません。
仏教の枠の中で語られる様々な言葉や概念がありますが、私は(仏教僧ではありますが)、
それら全てが正しいとは限らないと考えています。仏教の体系は仏の次元とのコンタクトから生まれたもので
あると同時に、人間が人間的次元において形作ったものでもあります。
仏教を学ぶにあたっては、常に一人一人がその真意を検証しながら読み解いていく必要があると思われます。
ともあれ、目の前に現れる出来事は、善悪の価値付け・意味づけは別として、
これまでの行いの結果であることは確かなのかも知れません。けれども、そうだとしても、
私たちは「業」の奴隷ではありません。
なぜなら、これまでの業の結果が現在の目の前の出来事として顕れるとしても、
それを受けて自分が次にどう行動するかは常に任意であり、自分次第だからです。
現在世界中が直面している新型コロナウイルス禍は非常に苛酷なものではありますが、
この困難な状況にあっても、学ぶべきことをしっかりと学び、人間の智恵と慈悲を発揮して、
この試練を乗り越えて行きたいものです。
新型コロナウイルス禍除病祈願・多羅菩薩息災秘法供七箇座厳修
新型コロナウイルスによる感染の脅威が深刻さを増しております。
当庵では、この新型コロナウイルス禍の一刻も早い終息と、
この危機に直面して初めて気が付くことのできる本質、
本当に大切なことを我々がしっかり受け取り、
この試練を全うする事ができるよう祈念すべく、
下記の通り3日間にわたり本尊多羅菩薩に若狭天徳寺・瓜割の滝の若水(=蘇りの水)を捧げ、
多羅菩薩息災秘法七箇座を厳修致します。
多羅菩薩様と仏の次元を通じて浄化と再生の水を世界に巡らします。
また併せて、当法会の施主となって頂ける方々を募集致します。
ご希望される方は当庵までメールまたはお電話にてお申し込み下さい。
願主様には多羅菩薩の御祈祷札(紙製・高さ約21cm)を授与致します。
(なお、当庵は庵主(住職)の修行道場として開かれた経緯から、
現在のところ一般の方にご参拝頂くはできません。
当庵にて行法結願後にご報告させて頂く形となりますので、何卒ご了承下さい。)
期日 2020年3月3日(火)~5日(木)
場所 青蓮庵道場
内容 多羅菩薩息災秘法供 七箇座厳修
- 開白の座: 3月3日午後3時~
- 第二座: 3月4日午前9時~
- 第三座: 3月4日正午~
- 第四座: 3月4日午後3時~
- 第五座: 3月5日午前9時~
- 第六座: 3月5日正午~
- 結願の座: 5月3日午後3時~
当日経過報告
- (3月3日午後2時45分更新) このあと午後3時より予定通り七箇座行法、開白いたします。
- (3月3日午後4時40分更新) 午後4時20分、第一座開白の座が終わりました。
やはり、今回の新型コロナウイルス禍は(それに限らずですが) この体験から我々一人一人がそれぞれ学ぶべきことがあるようです。 ただ単にこのウイルス感染が終息すれば良いという訳ではなく、 この今の経験から我々一人一人が何を学べるのか、 何に気がつけるのかがとても重要なようです。 - (3月4日午前8時30分更新) この後午前9時より第二座厳修致します。
- (3月4日午前10時45分更新) 午前10時10分、第二座が終わりました。 次の座は予定通り午後0時に開始します。
- (3月4日午後1時15分更新) 午後1時5分、第三座が終わりました。 次の座は予定通り午後3時に開始します。
- (3月4日午後4時15分更新) 午後4時、第四座が終わりました。 明日最終日も午前9時より厳修の予定です。
- (3月5日午前8時40分更新) 本日最終日、この後午前9時より第五座厳修致します。
- (3月5日午前10時30分更新) 午前10時10分、第五座が終わりました。
次の座は予定通り午後0時に開始します。
多羅菩薩は観音菩薩の眼から放たれた慈悲の光から生まれた仏様と言われます。 慈悲の慈とは人の喜びを我が喜びとすること。慈悲の悲とは人の苦しみを我が苦しみとすること。 この慈悲は多羅菩薩や観音菩薩の徳であるのみならず、 全ての人間・全ての衆生(生きとし生けるもの)が本来持っている徳目です。 危機に直面してこそ、ただ自分や自分の身内のみ良ければ良いではなく、 この我々全てが心の底に内包している慈悲の気持ちを思い出し、 形として示す時ではないでしょうか。 - (3月5日午後1時25分更新) 午後1時5分、第六座が終わりました。
第七座、結願の座は予定通り午後3時に開始します。
やはり、我々が今この時に在って学ぶべきことを学べば、 厄災は自ずから終息していくように思われます。 これは危機であると同時に貴重な機会です。しっかりと受け取って参りたいと思います。
そしてその鍵は、肉眼で見えるモノの次元のみに心の眼までが奪われないこと。 モノの世界は肉眼に見えない神ほとけの次元・魂の次元に支えられて存立しています。 そのことを心に留めながらこの世での日々の生活を過ごすことが大切と思われます。 - (3月5日午後5時10分更新) 午後4時20分、第七座を終え、多羅菩薩息災秘法供七箇座、
結願致しました。
我々がそこから来たところの本質の世界との繋がりを取り戻すための手がかりは、 我々が経験するあらゆる出来事の中に含まれています。 従って、それが望むものであれ望まぬものであれあらゆる出来事には積極的な意味があります。
現在日本そして世界が直面している新型ウイルス禍は苛酷なものであり 大きな社会不安に包まれていますが、 この経験を通して少しでも本質の世界へと進んで参りたいと思います。 そして現在のこの経験はそのために必要な試練だとしても、 せめて少しでも苦しみを経ることなく、 我々が進むべき方向に進んで行けるよう祈りたいと思います。 けれどもそれは、同時に我々人間の理解力と智恵次第なのかも知れません。
多羅菩薩はじめ諸仏諸神は、 最も大きな視野から我々の営みを見護って下さっているものと確信致しております。
当法会はひとまず結願を迎えましたが、 当庵では引き続き常の行法にて御祈念を続けて参ります。 当法会を支えて下さった施主の皆様には心より感謝申し上げます。
青蓮庵住職 岩田慈観 敬白
節分会
期日 2020年2月3日(月)
場所 青蓮庵
内容 多羅菩薩法三箇座 并に 十一面観音法一箇座厳修
修法開始時間 午前9時・正午・午後3時(多羅菩薩法)・午後5時(十一面観音法)
詳細 日本および東アジアでは伝統的に立春(および立春に最も近い新月の日)
を元日としてきました。
そして、立春の前日の節分は新春への季節の分かれ目であり、大晦日に当ります。
この伝統的な新年の節目である節分には鬼(=陰の気)
を追い払う豆まきなど様々な行事が行なわれますが、
当庵・青蓮庵では新しい年への節目に当たり、本尊・多羅菩薩を供養する
「多羅菩薩供養法」を朝・昼・午後と三箇座厳修し、新しい一年の幸福をご祈念します。
青蓮庵 節分会でのご祈願・ご供養をご希望される方は、
令和2年2月2日(日)までにメールまたはお電話にてお申し込み下さい。
ご祈願・ご供養の詳細については当庵ホームページ内
「ご祈願・ご供養」をご参照下さい。
また併せて、現在中国・武漢を中心に猛威を振るい、
世界的な大規模感染が危惧されている新型肺炎の
一刻も早い終息と罹患されたの方々のご快復を願い、
疫病退散に霊験あらたかな「十一面観音供養法」を併せて厳修致します。
なお、当庵は庵主(住職)の修行道場として開かれた経緯から、 現在のところ一般の方のご参拝はできません。 予めお申し込み・ご相談の上でのご祈願・ご供養等の受付となりますので、ご了承下さい。
当日経過報告
(以下、2020年2月3日 順次追記)
- 2月3日午前9:00より、開白の座を厳修しました。
- 同正午より、第二座を厳修しました。
- 同午後3時より、多羅菩薩法三箇座 結願の座を厳修しました。
- 同午後5時より、十一面観音法 一座を厳修しました。
以上にて本日の節分会、無魔成満致しました。 当法会にご支援頂きました皆様、誠に有り難うございました。 当会願主様ならびに有縁無縁全ての皆様にとって、 本年がつつがなくまた実り多き一年でありますよう、心よりお祈り申し上げます。
青蓮庵住職 岩田慈観 敬白