多羅菩薩祈願所 真言宗単立寺院 青蓮庵 多羅菩薩祈願所 真言宗単立寺院 青蓮庵

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青蓮庵とは

青睡蓮当庵・青蓮庵は、 平成19年7月、多羅菩薩(ターラー菩薩)を本尊とし 密教の修法のための修行道場として開かれました。 現在は京都・嵯峨の地にて日々の本尊多羅菩薩や諸尊の供養法(くようぼう)と、修正会に始まり彼岸会・盂蘭盆会等、 季節の法会を厳修しております。

「青蓮庵」の名は、当庵の本尊である多羅菩薩の持物(じもつ)でありシンボルである青い蓮(睡蓮)に ちなんでつけられました。青い蓮は、仏の慈悲の眼差しの象徴でもあります。 多羅菩薩は全ての仏の母とも言われ、全ての仏の慈悲の結晶とも言うべき仏様です。 多羅菩薩の詳細については「本尊・多羅菩薩」の項をご覧下さい。

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青蓮庵の三つの柱

青蓮庵は以下の三つを柱として活動しております。

  1. 本尊・多羅菩薩への供養を中心とする自行
     これは青蓮庵の修行道場としての側面を表します。 密教僧としての日常作業として、自らの本尊であり当庵の本尊である多羅菩薩を日々供養し、 本尊との繋がりを深めております。そして仏の世界即ち物の次元を超えた本質の世界へと、 少しずつでも近づいて参ろうと努力しております。
     この作業は、黎明期の天文学者が自ら望遠鏡のレンズを磨いていた作業とも似ています。 彼らは手作業で望遠鏡のレンズを磨き、少しずつ望遠鏡の性能を高め、 より遠くの星をその眼で捉えようとしてきました。 仏前での勤行・修法の一座の功徳はごく僅かなのかも知れません。 しかし、何千回・何万回とレンズを磨くことによりより遠い宇宙を捉えられるようになるのと同様、 何千座・何万座と修法を重ねることにより、 僅かずつでも仏の世界へと近づいて行くことができるものと考えております。
     この「常の行法」は一義的には行者自身の為の修法、即ち「自行」あるいは「自利行」に他なりませんが、 しかしながらこうした常の行法により本尊との繋がりを深めているが故に、 施主様よりご祈願やご供養を依頼があった際には しっかりとその願いを本尊にお届けすることができ、 またご依頼の有無に関わらず、行者と衆生とは本来的・本質的には不可分であるが故に、 一行者として修法を重ねることによりいつか必ず自分のみならずあらゆる生きとし生けるものと共に 本質の世界に至ることができるものと考えております。 従って、たゆまぬ自行は即ち利他行(他者の為の行法)に他ならないと考えております。
     多羅菩薩については「本尊・多羅菩薩」の項をご覧下さい。
  2. 施主様のご依頼を受けてのご供養・ご祈願
     これは青蓮庵の祈願所としての側面を表します。 施主様の、多羅菩薩はじめ諸仏にお参りしたい、あるいはご故人を供養したい、 あるいは多羅菩薩はじめ諸仏に願いや思いを伝えたいというお気持ちを受けて、 施主様とご相談の上、最も適切な方法で修法を厳修、 あるいはご故人のためのご葬儀・ご供養の作法を執り行います。
     具体的には、当庵本尊・多羅菩薩を施主様の元にお連れしての「出開帳」の形でのご参拝・ ご供養・ご祈願、あるいは式場等をご用意して頂いての御葬儀・御法事、 あるいはご参拝頂く事はできないのですが当庵にて修法後にご報告させて頂く形となります。
     なお、当庵で厳修する修法や葬儀・法事等の諸作法は、 庵主が高野山にて真言宗の修法の流派である中院流の法流に従って正式に伝授されたものです。
     詳細は「ご祈願・ご供養」の項をご覧下さい。
  3. 水巡り:水の聖地の巡礼
     三つめの柱は、庵主が得度する前より自らのライフワークとしての続けている、 霊峰白山を北の頂点とし、若狭、京都、奈良、熊野、伊勢、 そしてふたたび白山へと環流する「水の道」、即ち水にまつわる神ほとけ・水の聖地をめぐる巡礼です。 得度前より20年以上にわたり続けるこの「水巡り」により、水の聖地に足を運び、 十一面観音菩薩・水天を初めとする水の仏と 龍神や闇龗神・高龗神・罔象女神を初めとする諸神を供養し、 天の水・仏の水・本質の水を宇宙に巡らす祈りを捧げております。
     例えば、ある村が干ばつに襲われ川は干上がり人々が困り果てていたとします。このとき、 一軒一軒の家を訪ね水を配って回るのも一つの「救い」でしょう。 一方で、人知れず一人山に入り村を流れる川の源流に至り、 水源を新たに掘り当て川を水で満たしたとするなら、 それが誰によるわざなのか村人の誰も気づかなかったとしても、 それはより根本的な「救い」となるでしょう。 水の聖地を廻り、水の神ほとけを供養し、宇宙に本質の水を巡らすことは、 それが誰の眼に触れることがなかったとしても、 根本的な大いなる「救い」に繋がる作業となるものと考えております。 私一人の力は微々たるものであり、私自身がそのような役割を果たすことができるのかは分かりません。 しかしながら、時を空間を超えてこの作業を続けてきた行者達がおりそして今もいることを 私は直観しております。 私も微力ながら「宇宙に水を巡らす水の行者」として生涯「水巡り」を続けていきたいと 考えております。
     なお、当庵の本尊・多羅菩薩は、 無限の香水(「こうずい」すなわち仏の聖なる水)の海に浮かぶ蓮の花の中にある世界に 住しておられ、またその海は慈悲の涙の海とも言われます。即ち、 多羅菩薩は世界に慈悲の水を巡らす仏様なのです。 私の元にこうした仏様が本尊としてやってこられたということも、偶然ではない深いご縁があるのでしょう。
     水巡りについての詳細は「水巡りの記」の項もご覧下さい。

青蓮庵へのご参拝について

当庵は庵主の修行道場として開かれた経緯からこれまでは一般の方がご参拝頂くことはできませんでしたが、 2023年9月の当庵の移転を経て、2023年10月より一般の方もご参拝頂ける運びとなりました。
 ただ、法務などのため庵主が留守にしている場合もありますので、 あらかじめ電話・メール等にてご連絡の上ご来庵頂ければ幸いです。

詳細は「ご祈願・ご供養」をご参照下さい。

青蓮庵沿革

平成19(2007)年7月2日
京都・上賀茂の地に青蓮庵開庵、本尊多羅菩薩図像開眼供養厳修。本尊供養法を開始。
平成21(2009)年7月
京都・烏丸三条に移転。
平成24(2012)年10月
京都・嵯峨に移転。
平成27(2015)年6月
青蓮庵 webサイト公開。
令和5(2023)年9月
京都・嵯峨の一軒家に移転。同10月より一般参拝の受付開始。

連絡先・アクセス

真言宗単立寺院 青蓮庵
住職・岩田慈観
E-Mail: jikan★shoren-an.com (★を@に置き換えて下さい)
電話/FAX: 075-432-8250
住所: 〒616-8371 京都市右京区嵯峨天龍寺若宮町18-4
JR嵯峨嵐山駅北口より徒歩2分。
Googleマップ:
https://maps.app.goo.gl/ffQnNTKHUqJRRPVW7