水巡りの記

2020年2月21日 石上神宮、石上神社、九頭神社、龍王神社お参り

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はじめに

前回2月9日のお参りの際、 笠山荒神社へのお参りのあと天理市の石上神宮にもお参りしようと考えたが、 その時の雰囲気からどうしても境内に入ることができずお参りすることができなかった。 これまで何度もお参りをしている馴染みのの神社さんであり、 そういうことは初めてだったため、再度確認するべく早朝夜明けと共に出かけた。


(カシミール3D スーパー図形を元に作図。)

今回は石上神宮へのお参りの後、神社に詳しい知人が併せて確認してみてはと示唆してくれた、石上神宮の真東約3kmの山中にある龍王神社にお参りすることにする。

石上神宮

朝8:30頃、石上神宮に到着する。日曜日で参拝客も多かった前回9日とは打って変わり、落ち着いた雰囲気。


<朝日が爽やか。特に気になるものはない。>


<前回は啼き続けていた鶏たちも今日は静かで落ち着いている。>


<境内は人影も少なく静か。>


<境内を進み拝殿に向かう。楼門をくぐると、ちょうどお寺で言うところの朝のお勤めの最中であった。 様々な祝詞が次々奏上される。拝殿前に立ち最後まで参列する。 合掌してじっと立って祝詞を聞いているだけで、神の世界への焦点が絞られて行く。 自分の中の感覚も研ぎ澄まされる気がする。>


<拝殿前でのお参りを終え、楼門向かいの出雲建雄神社ほかの摂社にお参り。楼門を振り返る。>


<続いて奥の禁足地へ。入り口前より禁足地奥の祓戸神社を遥拝する。禁足地は朝日が射し明るく爽やかであった。 それを見届けて、続いて石上神宮の真東に位置する龍王神社に向かう。>

石上神社

龍王神社への途中、天理市滝本町、桃尾の滝への入口に鎮座する石上神社へお参りする。


<参道の長い階段はきれいに掃き清められており、大事にお祀りされているのが伝わってくる。>


<拝殿前よりお参りする。>


<拝殿奥の本殿。一説には石上神宮の元社とも言われる。>


<お参りを終え、更に道を進む。>

九頭神社

天理ダムより更に遡り、天理市長滝町地内へ。


<集落の入口には注連縄が張られている。>


<山中の龍王神社に登る前に、集落内の九頭神社にお参りする。>


<とても清楚な神社さん。>

龍王神社

いよいよ龍王神社へ向かう。長滝町内から登る道がありそうだが、登り口が分からないためそのまま車道を東に進んで峠を越え、 東側から入る林道に向かう。


<林道は車両通行止めのため、山道を歩いて進む。>


<杉の木立の光が印象的。>


<山道を20分ほど歩き、龍王神社にたどり着く。山中にもかかわらず、人が手入れに通っているようだ。 祠の手前には山頂近くにもかかわらず湧き水の池がある。>


<徒歩でしか行けない山中にもかかわらず、立派な石組みの玉垣と石段がある。>


<石灯籠に「龍王神社」とある。>


<龍王さんの祠。>


<持参したお水とお米をお供えし、龍王さんをご供養する。ご供養の作法を修しながら、 龍王さんの力強さに身体を貫かれる感じがする。作法の後もしばし場を味わう。>


<さて帰ろうかと元来た道を戻ろうとすると、石段が長滝町の集落の方に伸びているのに気づく。>

やはり集落から直接登る道があるようだ。そこで、再度長滝町の集落に戻り、 手元の地形図でおおよその当たりをつけて探索するとそれらしい登り口を見つける。 丁度民家から出て来られたお婆さんに聞いてみるとやはりここで間違いないらしい。 ただし、ここから登ると道が険しいから、車があるなら峠を越えて林道から回った方が楽だろうと教えて下さる。 また、この神社はとても霊験あらたかな神様だということも仰っていた。確かにそう言われるだけの力があるように思われる。

この日巡拝した石上神社、九頭神社はいずれも石上神宮ゆかりの布留川の上流沿いに鎮座し、 そして龍王神社は(支流の一つの)源流に当る。即ち龍王神社は、石上神宮の水源の神でありエネルギー源の神なのだろう。

本日のお参りは何れの神社さんも明るく清らかな空気のなかお参りすることができた。 前回2月9日に石上神宮に入れなかった理由は結局よく分からなかったが、 密教行者として微力ながらも神々の御威徳を更に上げんとの思いでお参りさせて頂いた。 本日一日、良いお参りであった。

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